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【過去アーカイブ①】第3回障害者の権利を考えるセミナー開催【ヒューマンケアNEWS】


こんにちは!ヒューマンケア協会の辻野です。

ヒューマンケア協会では、四半期に1度、「ヒューマンケアニュース」として、当団体の会員の方々に広報誌を発行しております。

約30年前

(僕はまだこの世にいない時)

から作成しておりますが、その過去の記事たちをこちらのnoteで皆様に共有しようと思います。

もちろん最新記事もこちらで共有します!


さてさて、

第1回目の今回は、2008年に開催した「第3回障害者の権利を考えるセミナー」についての記事です。

「なんで第3回目からの文章から始めるの!」とツッコミが飛んできそうですが、データで残っている最古のものがこれだったからです(汗)。

以下、記事の文章になります!

↓↓↓

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2008年11月9日(日)、李 翼燮(イ・イクソプ)氏(韓国延世大学教授)を講師にお迎えし「第3回障害者の権利を考えるセミナー」を八王子市労政会館にて開催した。

李氏は2004年から2006年12月まで障害者の権利条約国連特別委員会に韓国政府代表として参加し、国連障害者権利条約の作成にご尽力された方である。

今回のセミナーでは2007年4月に韓国で成立した国レベルでの障害者差別禁止法について、法律制定までの経緯や法律の要点・意義などについてお話をしていただいた。

またセミナーには諸政党の市会議員、市職員、福祉関係団体、障害当事者など多数の参加があり、八王子市での障害者差別禁止条例作成への関心の高さが伺われた。


李氏によると差別禁止法の草稿はまず障害当事者団体のネットワークが中心となって作成し国会に提出された。

その一方で政府は独自の包括的な障害者法案を作成中であったため、当事者側と政府・行政との摩擦が生じた。

その後、障害者団体と政府による差別禁止法成立に向けた会議が幾度も開催され、その中で「障害の概念」「正当な便宜供与(合理的配慮)」「差別是正機構および是正命令」「損害賠償と立証責任」といった法律の要点での合意が形成されていき、法律の制定に至ったとのことである。

この法律の意義として(1)障害者への差別禁止を法律で制度化したこと、(2)差別行為に対する是正命令や罰則といった具体的な権利救済手段が明示されたことを李氏は指摘している。


李氏による発表に続いて質疑応答が行われた。

参加者からどのように当事者の声を条例に反映させていったらよいかという質問については、「いま受けている差別だけではなく、これまでにあった事例を当事者から集めていくことが大切だ」とのことであった。

(記事終了)

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はい!いかがだったでしょうか。

障害者に対する差別は、まだまだ社会に残っていると思います。

障害を持っているがゆえに仕事に就くことを止められたり、参加したいイベントへの参加を断られたりすることがあるとお聞きします。

みなさんの周りに障害者の方はいらっしゃいますか?職場や学校で一緒に働いたり、勉強していますでしょうか?

もし、電動車いすを常に利用されており、手足が自由に動かせない方が、みなさんの職場や教室にいることは想像できますでしょうか?

職場の中を大きな車いすが走れますでしょうか?手足が不自由な分、操縦も少し荒くなってしまう可能性がありますが、そうなっても安全は確保されていますでしょうか?


その環境を職場は整えるべきなのか、

それとも

働く側が環境に対応すべきなのか。


対応できないものは、そこで働くべきではないのか。


みなさんのお考えはどうでしょう。

非常に難しい問題だと思います。


すぐに答えが出せない問題ではあると思いますし、正解がある問いでもないかもしれません。

しかし、答えを出すためにはまず「障害」について知ることが重要だと思います。

「障害とはどういうものなのか?」「障害と病気の違いは?」「どんな種類の障害があるんだろう?」

そうして障害について、少しでも多くの方が知っていっていただけると、障害者に対する差別も少しずつなくなっていくんじゃないと思っております。


また次回の投稿を楽しみにしていてください!

(文責:辻野)


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