洋画のクラシック音楽、ベスト3
3位 「アマデウス」(1984年 ミロス・フォアマン監督 トム-ハルス F-マーリー-エイブラハム出演) 交響曲第25番ト短調 K.183
「モーツァルト、私を赦してくれ。君を殺した。赦してくれ」
宮廷音楽家のサリエリ(F-マーリー-エイブラハム)が大声でわめいている。
召し使いの男たちが、部屋の扉をこじ開けると、ナイフで自らを傷つけ、血塗れになったサリエリが床に倒れていた。
その瞬間、この曲が流れる。風雲急を告げるこの曲の出だし。ピッタリ!
しかもサリエリの「君を殺した」の絶叫と相まって、本作品のテーマ「だれがモーツァルトを殺したのか?」を強調している。絶妙な曲のチョイスだ。
この曲は以前から知ってはいたが、本作品の流れの中で、うまい処に使ったな、と感心した。
この曲は、中盤穏やかで軽快な、モーツァルトらしい曲調になるが、再び主旋律の慌ただしさ、不安感が繰り返される。
「これでいい、このリピートで映画の流れに合致している」と、一人納得する。