夢日記。さよならを教えて的な

夕方のばあちゃん家。周りは赤い。茶の間にて幼馴染の蓮ちゃんが言う。「俺は子供と女はいらない」一日に25キロ走ることもあるらしい。毎日のトレーニングメニューと記録を見せてくれた。
彼はサッカーバカだ。小さな体で体格に恵まれたわけではない。でもサッカーが本当に好きなのは見ればわかる。
普段は明るく穏やかなキャラの彼だが、何か彼らしくない重苦しい雰囲気と真面目さだった。顔つきは固くトーンも暗めだった。その後何を話したか覚えてないがお互い褒め称えあった気がする。

その後、高校のクラスメイトのなんとかが出てきた。何を話したか覚えていないが、その後別れた。

場面が切り替わり、ばあちゃん家の玄関に寝そべる俺。閑散とした玄関、紐で縛られた雑誌類、脇に置いてある蚊取り線香とキンチョール。いつか見た光景。よく見てた光景。

そこに母が出てきて、ドングリ山がどうのこうの。行ったこともよく覚えてないのにイメージは頭に浮かんでくる。それからなんとかちゃん達ライバル減ってきたみたいねと言った。

母によるとみんな結婚していって残り少なくなってきたらしい。
俺は今の年齢のはずなのに母の声がまだ若い。まだ元気もある。最後に彼岸花がちらっと見え、気持ちいい秋風が漂った。


この夢の意味は恐らく前半と後半で違う。

前半は大して意味はない。ガキの頃遊んでた蓮ちゃんとただの高校のクラスメイト。夕暮れ、赤い世界だからこれは元ネタは"さよならを教えて"だと思う。

後半はやっぱりあの頃に戻りたいという意識が表れたのだろう。母の懐かくて優しい声に目が冷めた後、涙が出そうになった。

今はもう、祖父はこの前死んで祖母はボケたらしい。母は疲れ果てて弱ったババアになり、親戚同士で揉めて縁を切りあったらしい。それに俺は家族とも親戚とも既に縁を切っている。
帰る場所もないが思い出だけは生き続ける。

もうあの家はない。衰退どころか形も消えた。もう一度あの頃を体験できるならいくらでも払う。どうしてこうなったのか。



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