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広告マン歴25年超のアラフィフです。趣味は語学・歴史・音楽・野鳥観察。「意思疎通研究家…

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広告マン歴25年超のアラフィフです。趣味は語学・歴史・音楽・野鳥観察。「意思疎通研究家」として、話す、聞く等「日々のコミュニケーション」で感じた事を書き留めます。

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「わかりやすい」って何だろう?/はじめてのnote

はじめまして! ましといいます。 広告を中心に、言葉や文字を扱う仕事をしながら、 「意思疎通」について、日々考えています。 投稿ははじめてではないのですが、 自己紹介を兼ねて、noteをはじめるに至った経緯を振り返ります。 だれも教えてくれない。ただ働きまくる スマホもネットもコンプライアンスも無い90年代に社会人スタート。まーとにかく働きました。まず基本時間は無制限。ちょっとしたミスでも責められまくり。放置プレイなので困り事は自身で解決。基本誰も教えてくれません。ホ

    • 沈黙に耐えるチキンレース

      商談や面談で、ちょっとした間=沈黙が生まれる事がある。時間にすればほんの数秒であるが、なんとも気まずくなり、自分から発言する。他の人も気まずい時思ってるはずなので、沈黙から最初にギブアップしたのが自分だった事になり、軽い敗北感を覚える。 日々生じる小さな我慢比べ、沈黙のチキンレースについて考える。 そもそも、なぜ沈黙が生まれるのだろう。 商談でも面談は、「対話会話をする前提の場」なので参加者が故意に沈黙を作る意図はないはずだ。 ①シンプルに言うことがない クライアント

      • 「オフィスの独り言」と「電車内の通話」の共通点

        前回記事の疑問である 「なぜ職場の独り言が不快になるのか」で思いついた。 思いついたのは、 「電車内における携帯での会話」だ。 ここにヒント=共通点があるような気がする。 ①電車の中で、携帯電話で話す事はマナー違反として定着している。 ②「独り言」と「他人の通話」は相手がいないという点で共通している。 ③電車内と、オフィス内も、閉ざされた空間であるという点で共通している。 つまり、携帯電話の普及にともなって、職場での独り言も「空気を読まない行為」と認定されるよう

        • 「独り言」くらい許して欲しい

          職場で独り言が多い人がいる 「しまった、忘れてたー。どうしよ~」 「なんでー。早く言ってよ。もーこの人」 「よっしゃ。これでいけるぞー。よしよし」 みたいな感じ。 近年はこれら「独り言」もハラスメントになりかねない。 「あの人の独り言が気になります」 「まわりの人もみんな迷惑に思っています」 「なので注意してください」 と言われる事があるが、ひと昔前はそんな発想自体なかった。 (よほど病的なのは別として) 正直面倒に思うが、訴えを受けたからには、注意するしかない。

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        「わかりやすい」って何だろう?/はじめてのnote

          思い出に対する「思い入れ」

          齢50を過ぎても、中学や高校時代の出来事=思い出を、昨日の事のように話す人がいる。 「情景が今でもありありと目に浮かぶ」と言わんばかりに、下手したら40年前の事を話す。 自分にはそれができない。できないというのは、そもそもそこまで覚えていないので話しようがない。 同じ時代を生きてるにも関わらず、 人によってここまで「思い出キープ力」が異なるのは何故だろう? 記憶容量の違い 記憶力が人によって異なるのは当たり前だが、それよりも「容量」の違いは大きい。記憶容量が小さけれ

          思い出に対する「思い入れ」

          テキスト賢者が、話すと微妙になる理由

          チャット等のテキスト上では、とても賢そうに見えるのに、直接話すと残念になる人がいる。というか結構多い。 逆に、話が知的でわかりやすい人が、テキスト上で残念にみえるパターンはあまりない。 テキスト上で賢くみえるという事は、その人の考え方や伝え方の水準は高いはずだ。 故に、「直接話す」事で印象が下がるのは、なんとももったいない。 どんな原因が考えられるだろう。 文語と口語の違い当然だが、「書きことば」と「話しことば」は違うので、その差異が、 そのまま印象の差異につながってい

          テキスト賢者が、話すと微妙になる理由

          会話のロングラリー、自覚していただきたい。

          部下:「午後からA社のB部長にお伺いします。明日の会議の件で、相談をいただいたので・・・。」 上司:「そうか。いってらっしゃい」 上司と部下のありきたりな会話だが、 人によっては、以下の如く、結構なロングラリーになる。 部下:「すいません。予定になかったのですが、午後から外出します」 上司:「どこに?」 部下:「A社です」 上司:「何しにいくの?」 部下:「いそぎで相談したい事があるそうです」 上司:「誰が?」 部下:「B部長です」 上司:「なんで急いでる

          会話のロングラリー、自覚していただきたい。

          「聞こえたくない」、という新手のハラスメントリスク

          「ちょっとお話があります。別室でいいですか?」 、と言われる事が近年めっきり増えた。一昔前、このパターンはほぼ100%「会社辞めます」だったが、今時の人はカジュアル感覚で上司を別室に誘う。 とはいえ、誰しも「人に聞かれたくない」事はあるので、当人がそう思うのは理解できる。それが私にとって「しょーもない」事であってもそこは感覚の違いを受け入れたい。 と思っているのだが、新しいパターンに遭遇した。 Aさんという社員と、定例の面談をした。 特に深刻な話でもないし、当人から要望

          「聞こえたくない」、という新手のハラスメントリスク

          声量が評価される社会

          「声がでかい」と言われる事が、頻繁とまではいかないが増えた気がする。 家族が言うには、歳をとると耳が遠くなるから、声がでかくなるのだという。 そんなものかな、と思いつつ同意しかねるのは、他人の声が「でかいな〜」と感じる事がそれ以上に増えてるからだ。つまり聴力の問題ではない? いや、「この人声小さっ」と感じる事も同様に増えているので、やはり耳遠くなった? 自身も周りも、以前より「声量」を気にするようになってるっぽい。これは社会傾向かも知れないので考察してみる。 リモー

          声量が評価される社会

          【にほんご迷子④】我が子に替わる言葉がない

          自分の子供を会社で話題にする時、その子の「名前」を使う女性社員がいる。 「ヒロトが、最近全然勉強しないんですよ〜」 「ユイナが、韓流アイドルにハマってて〜」 みたいな感じだ。 親しさの表れとも言えるが、職場の会話として違和感がある。自分の妻が職場でこう言ってたら…と想像すると若干引く。(言ってるかも知れんが) 自分は何と言ってるだろう? 「上の子が、最近全然勉強しないんですよ〜」 「下の子が、韓流アイドルにハマってて〜」 まあ、こんな感じか。これなら痛いと思われる

          【にほんご迷子④】我が子に替わる言葉がない

          「空腹は最高の調味料」は、「わかりやすさ」にもあてはまる

          どんな美味しいものでも、満腹の時に食べると美味しくない。つまり 空腹こそが最高の調味料である。美味しんぼで、大原社主が言ったこの理屈に、納得できない人は少ないだろう。(※記憶が正しければ・・・) 「美味しさ」は「調理人」のスキルや、選んだ素材に左右されるが、 食べる人が「空腹であるか」のほうが影響が大きい ・・・というのは、まあ納得できる。 「美味しさ」を「わかりやすさ」に置き換えたらどうだろう。 「わかりやすさ」は「話し手」のスキルや、選んだ話題に左右されるが、 聞く

          「空腹は最高の調味料」は、「わかりやすさ」にもあてはまる

          「実際会ってみると、話しやすいですね」と言われる

          Zoomなど、リモートでしか話した事がない人に初めてリアルで会った際、「思ったより話しやすい人でよかったです」と言われる事がある。自分も相手にそう感じる事があるが、これは何故だろうか? Zoomでの会話は対面よりも脳が活性化しない、とかテレワークから出社に回帰の傾向とか言われる。 それはわかるが、少なくとも自分の場合リアルで知ってる人とリモートで話しても特段不便は感じない。 でも、リモートのみで知ってる人にリアルで初めてあった時には何か感じるものがあるし、大抵はホッとす

          「実際会ってみると、話しやすいですね」と言われる

          【にほんご迷子③】都市の反対は「田舎」それでいい?

          仕事柄、土地について言及する資料を作成することが多いのだが、その土地が「栄えている度合い」を表現する言葉でいつも悩んでいる。 不動産会社のサイトなどには以下のような説明があるのだが・・・・ 「都市」⇒人口が非常に多く、商業ビル・住宅地などが密集 「郊外」⇒都市と田舎の間。自然が残りつつも生活環境が整う街並み 「田舎」⇒人口が少ない。山林や田畑が多く、人家が点在 なるほど、と思う反面、やっぱりしっくりこない というか、ビジネスシーンで作成する資料に「田舎」という言葉が

          【にほんご迷子③】都市の反対は「田舎」それでいい?

          【にほんご迷子②】Zoomします、でいいですか?

          世の中にすっかり定着した「オンラインによる顔を合わせた対話」だが、いまだ、しっくりくる共通の単語が確立されていないように思える。「オンライン」「web」「リモート」「ビデオ」等、手段を表す単語と、「会議」「商談」「面談」「ミーティング」等、対話の形式を表す単語の様々な組み合わせがある。 名詞がこんな感じだからか、「行為を表す」表現も思いつかない。 電話なら「電話する」 メールなら「メールする」 定着した手段はしっくりくる言い回しがある こんな感じでスパッと言えないものか…

          【にほんご迷子②】Zoomします、でいいですか?

          【にほんご迷子①】noteを「書く」でいいですか?

          noteに文章を投稿する行為を「書く」といっていいものか?と躊躇したので他の皆様の投稿をみてると普通の「書く」になってる事が多い。公式の説明にも「書く」と記載されている。とはいえ、なにかすっきりしないので他の語彙=単語がないか調べる&考えてみた。 「打つ」 「noteを打つ」⇒なんかしっくりこない・・・ 「入力する」 「noteを入力する」⇒いや、これはおかしい 「投稿する」 「noteに投稿する」⇒なにか、文章を作ってる感に乏しい 「記述する」 「noteに記述する

          【にほんご迷子①】noteを「書く」でいいですか?

          「当たり前」が違うのが、「当たり前」

          IT界隈の人からサービス説明を受けると、大抵途中でよくわからなくなる。自分の理解度や知識が不足しているのか、彼らの説明に問題があるのか?典型的なケースで考えてみる。 【ありがちなやりとり】 ①話し手「Instagramではフォロワーより、エンゲージメントが重要です」 →聞き手「なぜ重要なの?」 ②話し手「アルゴリズムがそう判断するからです」 →聞き手「なぜアルゴリズムの判断が大事なの?」 ③話し手「アカウントの評価が上がるからです」 →聞き手「なぜ評価を上げる必

          「当たり前」が違うのが、「当たり前」