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老眼鏡を使っていると老眼は進行しやすくなるの?

そんなことはありません。

でもこの質問は、外来診療をしていると、よく患者さんから聞かれます。このことが、まことしやかに言われる理由としては、40代後半から50代の人が老眼鏡を作っても数年で合わなくなり、作り変えなくてはいけなくなるからでしょうね。眼鏡を作った時は感動するほど近くが見えていたのに、年々見えにくくなるのが実感できるからでしょう。

残念ながら、それは普通の老化現象なのです。現在、老眼の進行を止めたり、直すという治療法はありません。数年に一度は眼鏡の度数を変更することが必要になります。

これは老眼鏡だけでなく、遠近両用などの累進レンズを使った眼鏡や、コンタクトレンズでもそうですね。年に1度は眼科や眼鏡屋さんで検査をして、今の目にあっているか検査をすることをお勧めします。
目に合っていないと、目が疲れやすくなったり、読書したりスマホを見る意欲も落ちてしまします。
見えにくいからと言って、脳に情報を入れることをしていないと認知症になるリスクも上がってしまいます。人は目から8割の情報を得るといわれており、その中でも本や雑誌、スマホなどのタブレットなど近くを見て情報を得る機会が増えています。

健康寿命を延ばすという意味でも、近くが快適に見えるようにしておきましょうというお話でした。


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