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沈黙は金、雄弁は銀

■時に、「沈黙(間)」は、語るよりも価値を生み出します

→いくら正論を流ちょうに伝えようとも、相手の頭の整理が出来ていない場合は、最終的に「何度も同じ話を繰り返す」といった経験がありませんか?
→コミュニケーションの目的は「相手が理解すること」「相手ベースで話を進めること」なのです

■沈黙を怖がらない

→こちらから伝えるべきことを伝えた際に、「沈黙」が生まれることがあります それを不安に思いさらに説明を重ねたくなることもあります しかしこの時間には「相手が頭を整理している」という場合もあります それを遮ってしまうことは好ましくありません
→とはいえ沈黙が長すぎるなと感じた場合は「いかがですか」といった言葉で、『心に余裕』をもって相手の理解度を促してあげましょう

私の伝え聞いた例を挙げます。
・とある結婚式での友人挨拶の場
・一人目の友人はとても流ちょうな言葉で、場を盛り上げました この友人は仕事柄、話すことに長けていたのです
・二人目の友人は大勢の場で話すことになれておらず、壇上に上がった時点で頭が真っ白になってしまいました
・本来話そうとしていた内容もまったく思い出せず、しばらく沈黙が続いた後、とつとつと語り始めたのです
・「…私は…今日…家を出るときに…お母さんに……『大切な友人。心から祝っておいで』…そう言われました……本当に……本当に…おめでとうと…心から伝えます!おめでとう!」
・会場は一気に拍手喝采、本人は「うまく話せなかった」と後悔を漏らしたそうですが、周りの誰一人彼女を責める人はいませんでした

岡部 達昭氏 / 元NHKアナウンサー
電話応対技能検定専門委員会委員長


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