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紛争管理(コンフリクトマネジメント)

紛争管理とは、メンバー同士の対立や利害関係者同士の対立の際の手法です

優先順位の高い手法から紹介します
協力や問題解決(ベスト)
妥協や和解(ベター)
鎮静や適応(できれば避けたい)
撤退や回避(避けたい)
強制や指示(NG)

では一つずつ概要を解説していきます。

■協力や問題解決(ベスト)

→根本的解決を目指す手法 当事者間のWin-Winの結果を得られる
→主に「1on1で状況、背景を理解した上で当事者間で納得できるまで話し合いの場を設けファシリテートする」方法
→他にも互いに信頼関係が築けている場合は「お互いに逆の言い分を考えて発言してもらう」方法など

■妥協や和解(ベター)

→お互いに譲歩しあえる妥協点を探す手法 当事者間でLose-Loseの結果となる

■鎮静や適応(できれば避けたい)

→お互いの同意部分に焦点を当ててその場の鎮静を図る手法 今後再発もしくは潜在化し別なリスクが生じる可能性大

■撤退や回避(避けたい)

→問題を先送りにする 状況はなにも変わらない 時間を要すほど状況は悪化する可能性大

■強制や指示(NG)

→権力や地位で一方的に指示する方法 Win-Loseで一方が不満を累進的に増加するか双方が不満を溜める結果となる
→言いやすい当事者、自身の関心が中心になるため、偏った結果を繰り返すことが多いため

~紛争管理におけるリーダーの仕事~
(1)広く意見を聞いて、理由と根拠に耳を傾け議論を尽くす
(2)最後はリーダーが決断する「議論は尽くした 後は任せてほしい」というスタイル
(3)決断時の理由と根拠、価値観を明示する
(4)理由と根拠が曖昧な場合は信頼を失う 先延ばし・強制はしない
(5)特定の個人の意見を採用・却下する場合はその理由を明確に
(6)最後に全員(却下されたメンバー)の協力を求める

とはいえ、そう簡単なものではありません 普段から下記を意識してリスク対応できるようにしましょう

信頼を構築する※最重要(日頃から対象者に合ったアプローチを行う事)
・競合し相反する目的のバランスを取る
説得、交渉、妥協、およびコンフリクト解消のスキルを身につける
・人間関係は、プロジェクトと同様に重要であるという長期的視点を持つ


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