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👜広報業界に入りたかった夢を、違う形で果たす

私は大学3年生で就職活動を始めた時に、100社以上には挑んでいました。
社会に出る前に、様々な業界業種のことを知り、会社規模によっては、経営者とお話できる。
こんな絶好な社会経験をつめる機会はないと考えていました。
あのときに費やした時間や交通費各種費用は、私の知見に形を変えた、と思っています。

各企業のホームページの採用募集ページからエントリーして会社説明会に参加することが入口でした。
エージェントサイトを使うこともありましたが、エントリーする時点で学歴フィルターがかけられているのでは無いか、という噂を聞き、正直なところあまり信用していませんでした。
並行して、マスコミ業界に憧れていた私は、広報とPRの世界を目指して、アナログな転職活動も行なっていました。

広報とは、広告とは違い結果がシビアに現される世界です。すなわち広告を発信して効果が得られたかということに対する対価ではありません。
委託を受けた会社に対して広報会社がイベント等を起こし、いかに注目を集められたかが重要です。
ターゲットはメディアで、引き付けたイベントが記事や話題になったかどうかが報酬につながるわけです。そのため実際に計測される測定値としては、テレビで放送された時間や新聞記事となった紙面の大きさといった、話題性が効果を指標として測定されていたように思います。
ここで私はやはり結果に結びつく効果的な広告方法とは何か人に興味を抱いていただく話題作り、今でいうインフルエンサーとしての役割がそこでは求められていると感じました。


当時、私が調べるには限界があった、広報業界の新卒求人情報。
私が考えたのは「マスコミ電話帳2006」という冊子を購入し、広報の会社それぞれにハガキを書いて、会社案内資料を取り寄せていました。ハガキの半分から下には自分の住所を書き、返送いただけるのであれば、宛名に貼っていただいて資料請求及び資料をお願いしました。

おそらく30社には送ったと思いますがうち返信があったのは5社くらいだったと思います。中には、新卒求人は行っていません、というご丁寧なご回答をいただいた企業もありました。企業はきっと多忙で、見知らぬ相手からの一ハガキへの回答を頂けない企業がほぼ占めるだろう、と期待していなかったにも関わらず、5社様には感謝です。

資料を送って頂いた会社のうち一社からは、ご縁あってアルバイトをさせていただくことになりました。
たった一か月ではありましたが PR や広報とは、華々しさだけでなく、地道な努力の蓄積がものをいい、やはりマスコミ業界独特の社風を感じました。

残念ながらそこの会社での就職には至らずまたアルバイトも続きはしなかったのですが、今広告業界全体が厳しくなっている記事を見るたびにやはり企業にとって、広告への投資をする価値即ち広告効果はどれぐらいあるのかということは、より慎重になる予算面だと思います。

私が広報の仕事へ就くことには叶いませんでしたが、現在の会社で社内報の編集員として3年間携わっています。会社内のコミュニケーションと、外部へ発信するメディアの役割を自分が関われていること、私広報の仕事出来ているなと感じます。
きっと広報を本業にしていたら、業界には馴染めない私の性格だったと思いますが、会社を縦横断的に繋ぐメディアに関われている役割を担えていること、ありがたく感謝の気持ちでいっぱいです。

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