マガジンのカバー画像

Huling 全記事

52
北大言語学サークル Huling の構成員による記事の一覧
運営しているクリエイター

2024年4月の記事一覧

アイヌ語 輪読会レポ #6

北大言語学サークル所属のもけけです。 本記事は、4月16日に行われた第6回アイヌ語輪読会の学習記です。 第6回では、第16課「命令文」、第17課「疑問文」、第18課「主格・目的格人称変化」の内容を扱いました。 学習内容第16課「命令文」 佐藤(2008: 128)によれば、命令文は、動詞の命令形(主格人称接辞の付いていない形)を用いて作られます。また、三人称で無標の形式からは文脈やイントネーションによって区別されます。 なお、他動詞の命令文に関しては、目的格人称接辞が付

アイヌ語輪読会レポ #5

こんにちは、北大言語学サークルの麩菓子です。 アイヌ語輪読会の第5回ということで、今回は「アイヌ語文法の基礎」第13〜15課について扱いました。 学習レポ第13課 単複の区別のある自動詞の主格人称変化 アイヌ語は義務的につく人称接辞の他に動詞語幹の変化(これも接辞として分析できますが)によって単数複数を標示することがあります。その際の動詞の形態についてまとめました。 第14課 目的格人称接辞 目的格を示す人称接辞について学びました。また、他動詞の単数複数は目的語の単数

JOL2018-1改 スコットランド語・スコットランドゲール語・マン島語

Huling の新歓用に、JOL2018-1 の改題を作成しました。スコットランド語(以下、スコットランド低地語)、スコットランド・ゲール語、マン島語の文を並び換える問題です。急ぎで作成したので出題に誤りがあるかもしれません。 問題以下に英語版『主の祈り』の全文がある。 また、以下にはスコットランド低地語・スコットランド・ゲール語・マン島語の『主の祈り』の最初と最後の行だけが書かれている。上記の英語版を参考にしながら、1.~15.それぞれに当てはまる行を A.~O. から