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超無敵クラスにおけるエモいの考察


超無敵クラスというテレビ番組があります。
お笑い芸人かまいたちさんと指原莉乃さんが、10代の人達と一緒に若者の中で流行っている話題をリポートしていく番組で、TVerなどで最新回が見れる他、Huluでも過去回を見る事ができます。

かまいたちさんのMC目当てで見てみたものの、世代的に楽しめるか不安でしたが、嫌味のない10代の快活な表現は観ていて爽快な気持ちになりました。


その番組中で何度も出てきた「エモい」という表現。
テレビやSNSでも頻回に目にする表現ですが、なかなか世代でない私達には理解しにくい表現かもしれません。
ぼんやりと番組を観ながら、この「エモい」という言葉について考えてみました。


番組中の若者の発言を見てみると、いわゆるレトロな物についてエモいという表現をよく使っていました。
ただ、私たちが昭和の物など古い物を見た時に感じる“郷愁”という感覚とは少し違うように思います。
番組中でも言っていましたが、昭和の物などは私達にとって懐かしい物であっても、若者にとっては逆に見た事のない新しく感じる物のようです。
そういう古くレトロな物でありながら、実際には触れたことのない新しい物についてエモいという表現を使っていたように感じました。


私達の感覚で近い物はないか?と考えてみた時に、アンディ・ウォーホルや、ノーマン・ロックウェルのイラストを見た時の感覚が近いのかもしれません。
実際には、私達も見た事はないはずですが、古いアメリカのクラシックな雰囲気に郷愁と共に感じる先鋭さのようなもの。
モネや、ルノワールの絵画のように見た事もない景色に感じる不思議な懐かしさも「エモい」という感覚に似ているかもしれません。

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