【医学】Essential細胞生物学のすすめ
お久しぶりです。
私は無事に2年生になることができました。
フル単だったので、2年から3年にかけての留年リスクもほぼ無さそうで安心です。笑
僭越ながら、今日は医大生らしく1年生で学習した分子細胞生物学について記していきたいと思います。
とは言いましても、所詮は私もまだ新2年生であり、偉そうに語ることはできませんので、あくまで1年生の時にこうした方が良かったなとか、こういう視点で分子細胞生物学を学習すればよかったなという視点でお話できればと思っております。
弊学では1年生の医学科専門科目は医学英語と分子生命体科学(分子細胞生物学)の2つくらいであり、その他殆どは一般教養や他学部共通の必須科目です。
現在、2年生に向けて免疫学や生理学は個人的に先取り学習しているのですが、分子生命体科学で学習した内容が割と直結することがあるので、分子生命体科学だけでもしっかりやっておくと良いなと思っております。
大学指定の教科書は有名なEssential細胞生物学であり、分子細胞生物学を学習する上で、やはりこの本がBestなのではないかと思います。
理由としては、他の分かりやすそうな本(休み時間シリーズなど)も買って、ザっと読みましたが、内容が薄くてイマイチ頭に入って来なかったです。逆に、入門書としては高校生物の教科書の方が分かりやすく良いと思いました。
そのため、Essential細胞生物学を読んでもイマイチ頭に入って来ないという人は高校生物の教科書の植物や生態系を除いた範囲を軽く読むと良いかもしれません。
逆に、何故か意識が高い時期にEssentialの上位であるThe Cellを購入して、通読していたのですが、さすがにこれは挫折しました。笑
さすがにこの本はオーバーワークであったと思います。(メルカリで売る予定です。笑)
Essential細胞生物学の利点として、浅すぎず詳しすぎず、ちょうど良い程度に説明がなされており、また、イラストが豊富でイメージしやすいことです。文章も変に固くなくて、どちらかというと初学者でも読みやすい平易な文章であると思います。
本は専門書らしく厚いため、そのボリュームに圧倒されてしまうかもしれませんが、中身は外見ほど恐れるものではないと思います。
しかし、量はそれなりにあるため、短期間で読破しようとするのではなく、授業で扱った範囲をその都度で通読していけば、1年後には一応一通り読んだことになるため、コツコツ読むことをお薦めします。
また、注意点として、書いてあること全てを理解しようとするのではなく、各章の重要なポイントをザっとでいいので理解した上で、どこに何が書いてあったかを覚えておくと、今後他の基礎医学の科目を学習する時に不明点や記憶が曖昧な部分を参照しやすいと思います。
個人的に今後も知識として使うという点で、特に重要だと思った箇所は、
・DNAの構造
・タンパク質ができる過程(セントラルドグマ)
・遺伝子の発現
・シグナル伝達
・細胞膜や細胞骨格の構造
・細胞周期
あたりだと思います。
例えばですが、細胞周期はがんや抗がん剤を理解する際に必要な知識ですし、シグナル伝達は生理学の内分泌(ホルモン)などが細胞にどのように作用するかを理解する際に必要と思われます。
僭越ですが、医学部に入って基礎医学を学習する人の参考になれればと思います。
今回は以上です。
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