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エッセイ、よみきりばなし

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よみきりばなしは6割エッセイ、4割おもいつきです笑 自分の中ではエッセイとフィクションの境界線があまりないため同じマガジンにまとめています。 この世はフィクション☆
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#夏

【エッセイ】熱帯雨林湿度マイルーム

ふと、 湿度計をみたら70%をゆうにこえていた。 俺の部屋は、湿度が勝負らしい。 65%をこえたらアウトで 70%をこえたらも〜知らんというそうな。 カビはえるぞ、とな。 けさの湿度は俺がこの部屋に来てからはじめてだ たぶんな。 おれにとっては快適なんだがな この鉄筋でできた住宅にとっては不都合なのだろう。 つーてもよ 人間、ほとんど水からできとんのやで 家って、人間の住むところだろ? 家にあわせて除湿するって、おかしくねえかな。 むかしは木造住宅だった

【読切小説】ほのかに流れ込む慕情〜中央分離帯にて〜

ここの信号は長い。 待ち時間も長いし、物理的距離も長い。 しかし、渡れる時間は短いという不条理な信号だ。 私はゆったりと周りを見渡しながら歩くのが好きだ。 今日はその信号もうっかりゆったり渡っていたら、 まだ半分も渡っていないのにもう信号が点滅し始めた。 あっ。焦らされるのいやだなあ。 小走りで真ん中のシマまで移動する。 シマ、といってもそれは私や私の周りがそう言っているだけで本当の名前は知らないのだが、信号の物理的距離が長く、かつ渡れる時間の短い信号にはよくある場所