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8月のシャヘド使用状況についての考察

今月、現時点でのシャヘドについて、コヴァレンコ氏をもとに個人の考察
まずは8月の今日時点までの撃墜数と飛来数について書こう
撃墜/発射数→560/646機(86.68%)
次に先月、7月分の同期間を見てみよう
撃墜/発射数→269/320(84.06%)
撃墜率はほぼ一緒だが、発射数に2倍の差をつけている。

コヴァレンコ氏の考察

以前、コヴァレンコ氏は、今月においてシャヘドの発射数が記録的なものになる可能性は低いと考察していた。しかし、あくまで考察なので、誰しもがこのような発射数が過去最大になる月だと予想することは困難だ。
下記のリンクに当時の考察が書いてある。

イランからの輸送機

イランからの輸送機についても記そう。
7月は月を通して5回、今月は今日時点で4回、はっきり言うと、一番往来の激しかった5月(8回)と比べると低調気味である。にも関わらず、今日までに646機発射という記録を更新した。これについて2つ、推測してみよう。

1つ目はイランからの別ルートの輸送機

Flightradar24に映らないようなIL-76の往来があった場合、もはや一般人でその存在を知ることはほぼ不可能になる。目に見える輸送機の往来が低調にも関わらず、これだけの数を揃えれたということは、大量の輸送があったに他ならない。

2つ目はタタールスタンにある工場

これもコヴァレンコ氏の考察から持ってくると、今月初旬の時点ではシャヘドの生産や出荷が増加傾向にあるという報告は見られていない。そうなると、制裁を回避した裏ルートからの部品調達で生産数を上げていることも考えられる。

そしてこれらシャヘドは、発射地点であるクラスノダール、クルスク、ブリャンスク、クリミアに空輸で運ばれてくる。ロシア国内のIL-76の動きについても注視していく必要がある。そして今後もイランからの輸送機が低調気味に加え、シャヘドの数が増加した場合には、国内生産が軌道に乗ったという裏付けにもなるだろう。

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