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スターターセットから始める!D&D生活!~経験者0人のキャンペーン~6話目

最近記事を書いたおかげでツイッターでいろんな人との交流が増え、非常に充実したツイッター生活を送らせていただいてます。ありがとうございます。記事を書く前は神絵師さんの趣味全開の絵をRTするBOTみたいなアカウントでしたけど今ではちょっとだけ自重してRTしてます。はい。

さて、今回はいつものセッション前に用意した物とこのキャンペーンの肝である(私の中では)ドラゴン戦にどのようにして挑ませたか、準備をしたかということを書いていきます。個人的に一番書きたかった記事です。よろしくお願いします。

フリップマット ベーシックになります。要はマス目がたくさん書かれてるシート。水性ペンでシートに直で書けて、消したいときはティッシュで消せばすぐ消えます。便利。

今回からはさすがにA3マップ*4のマップに直でフィギュアを置いての戦闘は、あまりにもマップが狭すぎて戦略も糞もないなと個人的に思ったので今回からこちらを導入しました。この製品広げて使うタイプなのでどうしても最初は畳んである折り目がありますしペーパーフィギュアだと折り目で浮いて倒れることが多々あったのであらかじめフリップマットを全部広げた状態でテーブルの上に置いてその上でセッションをやったほうがよかったのかなとこの記事を書いてるときに気づきました。次回からそれで行こう。

今回用意した物はこれだけでした。では本題に移ります。

まずスターターセットを買って一番驚いたのは

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「シナリオにドラゴンでてくるんか(震え」

「覚悟の準備をしておいて下さい。ちかいうちにブレスを吐きます。3回攻撃も起こします。AC18にも問答無用で当ててもらいます。ポーション・オブ・ヒーリングの準備もしておいて下さい!貴方は冒険者です!セッションにぶち込まれる楽しみにしておいて下さい!いいですね!」

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(↑のセリフこの記事の前のセッションあたりで次回予告で言えば盛り上がっただろうなとおもってここで供養。ごめんなさい。)

とまぁダンジョンズ&ドラゴンズという名前なだけはあるな。
ただこれシナリオ的にはドラゴンのHPを半分削ったら飛んで逃げるっていう設定なんで倒す前提ではなかったんですよね。ただ、

「・・・ドラゴン倒したいよなぁ・・・」

これがずっと頭にあったんですよね。ただ、シナリオ的にはレベル3あたりで訪れる場所だったのと、そのレベル帯では明らかにPLにとってオーバースペックなステータスでしたのでどうしようかなと思ってました。これを考えてたのは全滅したセッションをやる前。本当に0から色々と準備をしてたときですね。

「まだやりようはあるはず・・・。楽勝ではなくあくまでギリギリでの勝利あたりのライン。具体的には気絶者2人だせば大成功くらいなイメージ・・・」

みたいなことを延々と考えてた結果、セッション開始当初からのハウスルールがこちらになりました。

~ハウスルール~
・敵のAC,HPは秘匿。累積ダメージはその都度言う。ダメージを受けたクリーチャーの様子は適時報告する。(〇〇はフラついた。など)
・レベルアップ時のHPの最大値を「ヒットダイスの最大値+耐久修正値の加算」
・ポーション・オブ・ヒーリングなどのポーションの使用は「ボーナス・アクション」で処理する。
・セッションが終わるたびにキャラクターのレベルアップ処理を行う(これは途中から。最初は敵や罠を処理するごとに経験値増やしてました。)

これを最初に設定してました。

順に説明しますと
まずドラゴンのブレス(42ダメージ)を耐えられる最大HPが必要だったんですね。これをPHB通りのレベルアップ処理にすると
「ヒットダイスの数値のダイスロール+耐久修正値」or「ヒットダイスの最大値の半分に+1した数値に+耐久修正値」になります。

全てのレベルアップ処理を前者にして常に最大値に近い数値を出してくれればいいんですけど、現実はそうもいかないでしょう。
では、後者の固定値でやっていくとどうなるか。私なりに調べてみました!(アフィブログ感)
今回のPTの場合スターターセットの斧ファイター、弓ファイター、クレリック、ウィザードでしたのでドラゴン戦に遭遇するレベル4想定でのレベルアップですと ※()内が最大HP表記

斧ファイターlv1(12→20→28→36)
弓ファイターlv1(12→20→28→36)
クレリック lv1 (11→18→25→33)
ウィザード lv1 (8→14→20→26)

はい。みんなドラゴンのブレスのセービングスローを失敗すると気絶しますね。対戦ありがとうございました。というあまりにも理不尽な展開になりそうなんでまずはドラゴンのブレスに1発は耐えてもらおうというHPの上げ幅にしようと考えました。あとは単純にHP増えると強くなった感があっていいよね。というわけでハウスルールのレベルアップ時のHPの最大値を「ヒットダイスの最大値+耐久修正値の加算」をした場合がこちら。

斧ファイターlv1(12→24→36→48)
弓ファイターlv1(12→24→36→48)
クレリック lv1 (11→21→31→41)
ウィザード lv1 (8→16→24→32)

とまぁこんな感じになり。ファイター陣は耐えられるのでとりあえず前衛としては機能するのと、クレリックはぎりぎり足りてないのですけどレベル2スロットの「エイド」を使用すれば生き残るので使ってくれるかどうかはでした。今回は使用してくれたのでギリギリ足りました。効果はこちら。

君の呪文は仲間の強靱さと断固たる意志とを鼓舞する。射程内のクリーチャーを3体まで選択すること。それぞれの目標の最大ヒット・ポイントと現在のヒット・ポイントは持続時間のあいだ、5ポイント増加する。

レベル2スロット消費してやるもんかな?って若干怪しい感じがしますけどまぁ助かった。どっちみちドラゴンのブレスを食らったらウィザードはどうやっても助からないので適当に離れてればええやん?くらいの放任主義。
実際ウィザードはドラゴン戦はノーダメージでした。想定通り。

ここで、

「ドラゴンのブレスのダメージを軽減するっていう案はなかったの?」

という疑問ももちろんあると思います。たぶんそっちのが楽でした。
ただ、初めて触るD&Dの初めてのドラゴン戦が

「こんなもんか。あまり大したことなかったね。」

で終わったらあまりにももったいないし悔しいよね。ドラゴンってやっぱり

「RPGのゲームにおいて特別な存在、畏怖する存在でなければならない」

と私は思うんすよね。そうなるとやはり今までない”強烈なもの”をブチかまさないとつまらないんですよね。今まで戦闘で8ダメージ、12ダメージとかやってるときにいきなり

「では、ドラゴンの行動です。【毒のブレス】をこの範囲で吐きます。【耐久力】セーヴィング・スローを振ってください。成功で21ダメージ、失敗で42ダメージです。」

と、割とエゲツナイことを淡々としゃべりたかったんですよ。(性癖

実際に↑のセリフを言った時の反応が

PL達「はぁ???wwwいあいあむりむりむりwwwwwww」

みたいな感じで笑いながらも、一気に緊張感が生まれて作戦タイムを何度もやりドラゴン戦について結構考えておられました。いいぞいいぞ。

とまぁ、ドラゴンのブレスの調整ではなく、最大HPの調整でやった結果はうまくいったかなと思ってます。

また、ハウスルールの

ポーション・オブ・ヒーリングなどのポーションの使用は「ボーナス・アクション」で処理する。

というのは
「最大HPが増える弊害として回復量がそもそも足りない。→アクション枠で消費したら攻撃できないから敵も減らない→敵が減らないから敵からのダメージも増える→回復が(ry」

という負のループに陥りそうだなと危惧してこのように処理しました。
それでも回復量もうちょいほしいなぁ・・・と思ってたところにツイッターで流れてきたのがこちら。

盗り夫氏作成のD&D 第5版用バランス調整 MODです。(掲載許可済み)

こちらは小休憩をしなければ腐ってしまうヒットダイスを回復に変換してしまおうという考えのMODですね。

正直うちのPLも小休憩も大休憩も一切取らずにセッションを終えるというスタンスになってたんでこれはちょうどよかったです。

ただ、図の通りですと

「回復呪文のレベルの数字分(レベル2だったら2)をヒットダイスを消費することで回復量に加算する」

という方式で、正直これでも回復が足りなさそうだったんで、これを

「ヒットダイスを1つ消費することで回復量に+3を追加する」

「底力、ポーションなどの”HPを回復”するもの全てに適用する」

という方法に改変しました。これによってブレスを食らった後の復帰の速さをカバーすることができました。ありがとうございます。
実際のセッションではブレスを2回吐く機会がありましたが、それでもぎりぎり耐えられる展開に持ち込めることができたので
これなかったらたぶんやばかった。

さて、ここまでやったらあとはもう倒すだけ!よし!と思うんですけど、

ヤング・グリーン・ドラゴン HP136 AC18

「これ当てれる・・・?てかHP削り切れるのかこれ・・・?」

はい。というわけで今度は倒すお膳立てですね。本当は上にも書いてある
通り

「HP半分削ればオッケー!」

みたいなシナリオなんでそれっぽくHPとACを弄ってやればいいだけだったんすけど

先ほど書いた「ドラゴンは特別」という考えだったんで極力モンスターデータ弄りたくなかったんですよね。(これは自分の我儘なので参考にしなくてもいいです。TRPGなんでデータは弄ってなんぼだと思うのでやりやすいようにやればいいと思います。)

ただ、実際にテコ入れもなにもなしにテスト戦闘を行ったところ、5T目くらいにはPT半壊してて尚且つドラゴンのHPが半分削れたくらいだったんですよね。

これはさすがにいけないと思ってどうしようか考えてたところで、
2つ前のセッションのダンジョン内で
「ロングソード+1」
をPL達が入手していたのにあまり使われていない(グレートアックスで良くね?ロングボウで良くね?ってなってた。)ことに気づき、これを何とかできないかと思ってDMGと睨めっこしていたところ、ちょうどいい武器がありました

「ドラゴン・スレイヤー」
Dragon Slayer/龍殺しの剣
武器(任意の剣)/レア
君はこの魔法の武器を用いて行う攻撃ロールとダメージ・ロールに+1ボーナスを得る。
君がこの武器でドラゴンにヒットを与えると、そのドラゴンは3d6の追加ダメージを得る

「あ、これをなにかしら理由をつけてロングソード+1がドラゴン・スレイヤーになったってことにすればなんとかなりそう。」

これで活路が見えたのはいいんですが、問題は先ほど話した通り

ロングソード+1をドラゴン戦で使ってくれるのかというのと、ロングソード+1がドラゴン・スレイヤーになるなにかしらの理由をどうしようかってことでした。

ただこれはすぐ解決しました。
これはドラゴンが出現する場所が弓ファイターの故郷であるサンダーツリーという街(現在は廃墟)という設定だったんですよね。

「んじゃ今回のセッションはこのPLに勇者的な立ち位置になってもらおう。」

と決めて、さっそくLineで弓ファイターのプレイヤーに個人的に連絡して、

「斧ファイターの所持してるロングソード+1をなんとかして借りて今回のセッションで戦うであろう”強敵”に殴ってほしい。そうするとなにかしらイベントがおきるかもしれません」

こんな趣旨の文章を送り、相手も了承してました。
こういう風に個人にセッションの内容相談は初めて送ったんですけど、相手にとっては結構うれしかったのかしらね。

これで火力はたぶん足りるようになり、他のメンツも弓ファイターを守るような動き方にすればとりあえず勝機はあるくらいにはなったかなと思いました。

さて、長文になってしまいましたが、以上がドラゴン戦で色々と考えたシナリオになります。結果はどうなったかというと。

ブレス2回を撃ち、クレリックを気絶、斧ファイターを気絶させて最後は今回のセッションの勇者である弓ファイターのドラゴン・スレイヤーでぴったり削ってくれました。HP136削れるもんですね。やっぱりマジック・アイテムつえぇわ。

ロングソード+1覚醒イベントはこんな感じになりました。

弓戦士「では、ロングソード+1で攻撃します」

DM「では、ここでドラゴンが「貴様!その武器は!?」と恐れ戦きました。攻撃ロールお願いします。」

弓戦士「当たれ当たれ当たれ当たれ!!!!コロコロ...AC19まで8ダメージですけどあたりますか?」

DM「ヒット。では、これでドラゴンの血を吸ったロングソード+1は光を放ち、形状を変え、「ドラゴン・スレイヤー」に変形しました。この武器は攻撃がヒットしたドラゴン相手には3d6の追加ダメージを与えることができます。」

PL達「やべぇwwwwつえーwwwww」

DM「また「ドラゴン・スレイヤー」の放った光がそのままヤング・グリーン・ドラゴンを包み込み、なにかしらの悪い影響を与えたそうです。具体的にはAC、セービングスロー、攻撃ロールなどの数値に-2のデバフを与えました。」

(上のこれはほんとにこの場で考えたことを言いました。たぶんバランス的には丁度良かったとは思うけどよく即興でこれが出たと思いましたね。)

PL達「ドラゴン・スレイヤーぱねぇwwwwwいけるいけるww」

とまぁこんな感じで処理をして、戦闘自体は5ラウンドを迎える前には終わってしまいました。たぶん5ラウンドまでいってブレスのリチャージが済んだら全滅くらいのギリギリ具合だったんで丁度良かったと思いました。目標の気絶者2名も達成で、本当に散々考えた結果が最良の結果で終わったのでめちゃくちゃうれしかったですね。ほんの少しだけDMとして成長することができました。

PL達も今までのセッションの中で一番盛り上がったのではないかくらい大はしゃぎでした。よかったよかった。

とまぁこんな感じで無事に5回目のセッションが終わり、次回が最後のセッションの記事なります。あっと言う間でしたね。

予定通り、最後のセッションの記事を書くことでこの記事の趣旨を果たしたということで

スターターセットから始める!D&D生活!~経験者0人のキャンペーン~

は終わりになります。セッションの期間として1か月半、記事としては10日間(予定)と全速力で走り抜きました。これほどのエネルギーを与えてくれるD&Dは本当に素晴らしいものですね。出会えて感謝してます。

それでは、次の記事でお会いしましょう。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。


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