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【第二回】読んでほしい作品!:付喪神専門店

Nolaノベルに投稿されている、素敵な作品を紹介する企画第二弾になります! 極力ネタバレをしないよう今回も進めていきますー!

今回紹介するのは 明深 昊さんの作品「付喪神専門店

舞台はレトロな雰囲気漂う骨董屋さん。

タイトルにあるように「付喪神」が宿った物が不思議なお店に主人公の由奈が迷い込み、不思議な店主と交流するお話です。

ふとした拍子に日常から非日常の世界を迷い込む形式のお話が好きな方に特にオススメです!!

〇ここがオススメ!!

お店に流れるゆったりとした時間の流れを感じさせる描写がたまらない

主人公が招かれたお店は「付喪神」が宿った物が集まる不思議なお店。

店にいたのは古風な店内にぴったりの日本人形のような少女。
店主でもある少女は、この店は道具に宿る「付喪神」たちを集めるためにあると主人公に説明をします。

主人公が店に迷い込むきっかけになった祖父の形見の懐中時計。
それに付喪神が宿っていると店主は言います。

形見の時計が見た祖父の記憶を、声と絵で辿る主人公。

物に宿るエピソードを読んだ時、この骨董店の中にはいろんな人と物の物語が宿っているんだと、しみじみと世界観に浸れる展開が素敵でした。

主人公がお店を出るまで、自分もお店にいて不思議な店主との交流しているような空気感がたまりません!

主人公が店を去るとき、これからも一人時の止まった店で仕事をこなす店主がどうなるのか気になりましたが、店主の自身のエピソードが語られます。
エピソードを読み進め、お話を締め括る最後の一文で、本当に終わっちゃうのか、もっとこのお店に訪れる人のドラマが見てみたい! みたいな気持ちでいっぱいでした。

完結済みのお話で、いつまでも不思議なお店の雰囲気を味わっていたくなる素敵な作品です。
ぜひ読んでみてください!

オススメ小説を紹介する企画!第二弾はここまで。

また次回もNolaノベルのオススメ作品を発掘していきますので、よろしくお願いいたします。

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