散文:お菓子
友達が島クリエイターが解放されたというので遊びに行っていたら、いつの間にか日付を超えていた。あぶない。
寝る前までを本日とするので今書いているこれは今日の分とする。
今日のテーマはお菓子について。
わたしは家でお菓子を食べない。
会社や人の家で振る舞われた時は食べるが、家ではほぼ食べない。
イベントなどでもらってきたお菓子は賞味期限ギリギリで食べきるのが常だ。
理由は、家でお菓子を食べるタイミングが無いからだ。
家にいる時にお腹がすくと食事をしてしまうので、おやつを食べる必要がないのだ。
会社では、定められた時間以外に食事をとるのが難しいのと、常に何かしらのお土産でもらったお菓子があるので、食べる理由がある。
そんなわけなので、自分のためにお菓子を買う習慣もない。
そもそも、甘いものがたくさん食べられない。
アイスもシャーベット以外は一回で食べきれないので半分残して仕舞うし(そして忘れる)、ケーキやチョコを食べるときはお茶と交互に30分くらいかけて食べる。
みんなこんな感じだと思っていたが、家族含めて周りはお菓子大好きで延々と食べれる人ばかりなので、多分少数派なんだろう。
そんなわたしが会社が在宅勤務体制になったはじめの2週間ほど、セブンのチョコスプレーがかかったドーナツを毎日欠かさず食べていたことがあった。
ランチのデザートとしてなので厳密にはおやつではないかもしれないが、あんなふうに習慣的に家でお菓子を食べる経験は、ちょっと異様だった。
今考えると家が会社になったことで何かしら感覚がバグっていたのかもしれない。
2週間経つとあまり興味がなくなり、自然と食べなくなった。
食べないだけで、お菓子そのものは好きだ。
デパートの地下のお菓子コーナーで金で箔押しされた菓子缶や見目麗しいケーキが並んでいるのを見ると、心がおどる。
食べたいよりもきれいだなと感じる、花を買う感覚に近い。
自分の場合、美味しそうという観点では、断然シュウマイや鯖棒寿司に気持ちが向くのだった。
狂ったように食べたドーナツも、多分アメリカっぽいポップでキュートな見た目にときめいていたから手にとったのだと思う。
手に入れて、一口食べる前にもう満足していた気がする。
緊急事態宣言のなか、デパートへも行けないので、なにか美しいお菓子をお取り寄せして、家でお菓子を食べることを始めてみるのもいいかもしれない。
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