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台湾博物館

今日は思いがけず時間ができたので、台湾博物館に行ってきました。

MRT「台大醫院站」から歩いて5分。二二八公園の中にある博物館です。

ちょうど特別展を2つやっていて、ひとつは、インドネシアやマレーシア、フィリピンなど東南アジアの民具や宗教用具、楽器などの展示。かつて台湾と東南アジアは海でつながり、人や文化の交流があった。現在、台湾は東南アジアからの移民が多く、今や原住民よりも多いらしい。そんな彼らの文化を紹介し、より理解し合おうという展示。

もうひとつは古代水中動物化石展。本物?と疑いたくなるくらいきれいな化石が展示されていた。

常設展は、「文化」コーナーと「自然」コーナーがあった。

特に「自然」コーナーではあらためて台湾の自然の豊かさを感じた。台北に住んでいるとなかなか気づけないが、亜熱帯ならではの動物、鳥、植物の豊富さ、そして3000メートル級の山が100座以上ある地形のおもしろさなど、まだまだ行ってみたいところがいっぱいあるなあ!と思った。

「文化」コーナーではやはり、日本統治時代の歴史が色濃い。台湾に住んでいれば、日本統治時代の歴史に関わるものごとに触れる機会は多い。何度も見たり聞いたりしているのだけど、すぐに忘れてしまうので、折々復習することが必要だ。

この博物館は1908年に「台湾総督府博物館」として設置され、1913年、「児玉総督および後藤民政長官記念博物館」の名称で、現在の場所に建設されたそうだ。

当時ロビーに児玉源太郎と後藤新平の銅像が設置されていたとのことで、その銅像が3階の展示室に保管されている。

また、今回の東南アジア特別展では、入り口正面に、この博物館の初代館長である川上瀧弥の展示があった。東南アジア展なのになぜ日本人?と少し驚いたが、台湾の博物学に日本人が大きな貢献をしていたこと、その研究が今なお重んじられていることを初めて知った。

他にも多くの展示に日本人学者や研究者の名前が付されていて、たくさんの日本人が関わっていたことがわかる。日本と台湾の関わりを深く感じるとともに、やっぱり少し複雑な気持ちになってしまうのでした。


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