見出し画像

妊娠の記録

32歳で初めて妊娠した。
今までと全く違う身体の反応や、メンタルの変化を書き留めておきたいと思う。

つわりは思った以上に辛い

妊娠が判明してから2~4ヶ月は身体と精神的に負担が大きかった。
食べづわりになり、とにかく何か口に含んで飲み込んでいないと、気持ち悪くて普通に過ごせない。ポカリスエットを絶え間なく飲むことで大分助かった。
妊娠初期は転職したばかりの時期で、新しい業務と人間関係に慣れることも、自分は得意だと思っていたが、それなりに分からないことや、スタートアップ故、手動でなんとかする業務も多く、吐き気と身体の不調から業務に向き合う気持ちが折れそうな毎日だった。
途中、人事と直属の上司に伝えてからは、リモートワークを推奨してくれて(基本は3日出勤、2日リモートの配分)心が楽になった。人間関係が構築されていないタイミングで、配慮してもらえるか、自ら遠慮してしまっていたが、話したら開けてくる未来もあるから、妊娠初期段階から相談して良かったと思う。

親の喜びようがすごい

母親に伝えたら、喜びを爆発させていた。両親が住む家のローンを私が一括返済した時の何十倍も喜んでいた。字にすると当たり前だが自分達の生活が楽になる「金銭的メリット」より、「子孫を残す」ことが本能的に嬉しいことがはっきり伝わってきた。
父親はじんわり嬉しい様子で、LINEを打てない代わりに手紙を写メで撮って祝福の言葉や妊娠中に気をつけた方がいいことを送ってくれる頻度が増えた。
私は親孝行な娘だと自認していたし、両親からもそう言われることが多かったが、今回の喜びようはダントツだった。「何か強烈成果を出した訳でもないのに無条件で喜ばれることが世の中にはあるんだ・・!」と考えてしまうほどに成果主義で物事を判断してる自分に気付けた。仕事の評価軸を家庭や人生に持ち込みすぎるのは良くない。そんな自分のバランスの悪さには、うっすら嫌な気持ちになることも多かったので、それ以外の価値観を持てる機運が高まってきたことは純粋に嬉しい。

未来に希望を持つ強い動機ができた

サラリーマンを10年以上続けて、「なるほどこんな感じね」と予想の範囲内に収まることが増えたし、何より「金銭的に今よりいい暮らしがしたい」を原動力にして働いてきたので、それが達成された今、働くモチベーションが薄くなり始めていた。リモートワークで気づいた働くことについて自分なりの見直しを経て、どんどん自分の思考の癖や好みに最適化されていることとは別に、
もっとこう根本的な張り合いや頑張ることへの根拠が何かないのかと思っていた。
妊娠が分かってから、初めてエコーで赤ちゃんの姿を見て、心の中がギュンッと爆竹みたいなときめきが起きて自分でもびっくりした。身体の中にもう一人いるから、漠然とした寂しさも減った気がする。
赤ちゃんとして生まれてくる人は、私と家族だけど、別の人間・人格を持つだろうから最大限尊重して仲良くしていきたいし、機会が人を強くさせると人生で学んだので、機会を用意してあげることには惜しみなく手を貸したいと思う。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?