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さくらももこで道徳を学んだタイプの人

わたしには17歳差の姉がいます。
大学受験のタイミングで父親違いの妹ができたのだから、その時の姉の気持ちはどんなだったんだろうか。

生まれた時のことは知らないけれど、物心ついた時からはかなり可愛がってもらっていた気がします。
お正月は姉と二人で映画を観に行くのが定番だった気がするけど、シックスセンスを観に行ったときに開始3分で映画館を後にしてからは連れて行ってもらっていない気もする。
服は、カーキ色とチェック柄の服をたくさんお下がりにくれた気がする。


姉はイエモンとさくらももことダウンタウンが好きでした。
雑誌はmc sisterを読んでいました。
大学に通っていました。
身長も高くて、細身でした。
横文字をたくさん教えてくれました。
書けば書くほど憧れないわけにはいかない、わたしの中で究極の存在でした。
今のわたしを作ったのは姉であると言っても過言でなく、というか姉の趣味嗜好を完コピした小学生が平成前期に誕生しました。
そう、わたしが俗にいうマセガキです。


マセガキは小学生時代、さくらももこのエッセイを読み漁り(文字が大きいからめちゃくちゃ読みやすい)、イエモンやaccessを聴き、姉の読んだ雑誌の切り抜きを集め、爆笑オンエアバトルを見て、たまにコロコロコミックと犬の図鑑を読みました。

文字に起こすと、当時の自分のことが健気でかわいく愛おしく思えてきました。知らず知らずの間に家族から受ける影響すごい…!
ここまで姉にの好きなものと真っ向に対峙していたとは、今まで気が付きませんでした。
しかも、現在のわたしの趣向のベースは完全にこの頃に出来上がっていますね。書いていて怖くなりました。



そして、小学生の頃は親や兄弟姉妹と学校が世界の全てで、その中の住人たちが面白いと思うことが面白くて、その中の人たちに笑ってもらえるように過ごしていたんだなということをはっきりと思い出しました。
(昔のことを思い出そうとしてみる作業も、脳のトレーニングみたいで良いですね。)


子どもにとって今の所はわたしと夫がほとんど世界の全て。
実は憧れてもらえるような立派な大人じゃないけれど、恥ずかしくない背中は見せていきたい。
私たちはこれから子ども達にどんな面白いを教えてあげられるんだろう。


写真を面白いと思ってくれるかな。
人をいじるのはそんな面白いことじゃないことや、文句や悪口を言っても人気者になるようなウケ方はしないことは早めに気付いて欲しいな。


とはいえ親が直接教えて受け入れられることなんてそんなにないから、家の本棚の目に付く場所にさくらももこコーナーを作るのが一番手っ取り早いかもしれないなと思う、深夜0時なのでした。

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