『インビジブル』 午後ローを予習する。

 本日の午後ローは『インビジブル』。二〇〇〇年のサスペンスホラー。
 先週放送の『トレマーズ』に続きケビン・ベーコン主演でございます。共演は、エリザベス・シュー。それに『グーニーズ』から『アベンジャーズ/エンドゲーム』までキャリアの長いジョシュ・ブローリンも出ている。好き。
 監督は『ロボコップ』『トータル・リコール』でおなじみの、ポール・バーホーベン。音楽は有名作品多数のジェリー・ゴールドスミスと、かなり豪華な布陣となっております。すごいぞ。
 本作は、特にCGによる表現を売りにしていた記憶がある。透明化されたゴリラが血管から徐々に姿を現すシーンや、その逆に人体の皮膚が透け、筋肉が消え、内蔵や血管が浮き上がり、骨格が……と透明人間になる過程がCGによって見事に表現されている。必見。
 しかし一九九三年の『ジュラシック・パーク』でCG表現の可能性を認識し、一九九九年『マトリックス』で映像表現の新たな方向性を観た観客の目に、この古典的な透明人間という題材が、どのように映ったかは想像に難くない。生まれる時代がもう少し早ければあるいは。そういう印象がある。

 ちなみに、本作には、クリスチャン・スレイター主演の『インビジブル2』という続編がある。本作で発明された透明化の薬品を、軍の極秘任務のために投与された特殊部隊員が、次々に人を襲うという内容である。
 興味があればぜひ。

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