『ロックアップ』 午後ローを予習する。

 今月最後となる本日の午後ローには、チャンプが満を持しての登場だ。シルベスター・スタローンの『ロックアップ』。あ、一九八九年のアクション映画です。
 共演はドナルド・サザーランド、ジョン・エイモス、トム・サイズモアと黙っていても煙草の煙が漂ってきそうな渋い面々。あとソニー・ランダムも出ている。好き。
 舞台となるのが刑務所なだけあって、常に画面をいかつい男連中が占めている。エキストラには本物の囚人も出演しているとかで、納得の迫力である。
 内容的には、スタローン演じる出所間近の主人公が、彼のことを恨んでいる刑務所長や看守、別の囚人らから、嫌がらせやいじめ、暴力につぐ暴力にあうというもの。しかし塀の外には愛しい恋人が待っている。そのことを希望に耐えに耐え抜くのだが、とうとう爆発して……という展開。スタローンが辛い目にあうのが好きな方には、かなりおすすめかと。その分、アクション要素は控えめか。
 本作もそうだけれど、なんかスタローンが刑務所に投獄される映画ってけっこうあるなと、ふと思った。カート・ラッセルと共演した『デッドフォール』やシュワルツェネッガーと共演した『大脱獄』など。ランボーも投獄されているし、ジャッジ・ドレッドにもなんかそういうシーンがあったような気がする。あと『デモリッションマン』もそうだったけれど、ヒーロー的な面と、罪人としての側面とを併せ持つキャラクターをよく演じているようにも見える。なにかスタローンの存在感が、そういう脚本を吸い寄せているのだろうか。それとも単純に、そういう脚本が好きなだけなのだろうか。
 最近だと『ザ・スーサイド・スクワッド”極悪党”、集結』でもそんな感じの役でしたね。いや、イメージはだいぶ違うし、声の出演でしたけど。
 なんにしても、スタローンの顔を拝めれば、これで無事に来月を迎えられそうである。
 どういうことかはよくわからないが、なんとなくそんな気がする。
 

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