『ホテル・ムンバイ』 午後ローを予習する。
本日の午後ローは『ホテル・ムンバイ』、二〇一八年の作品。未見。
二〇〇八年に起きたムンバイ同時多発テロの際、テロリストたちに占拠され、ホテル内に閉じこめられた五〇〇人以上の人質と従業員たちの恐怖と奮闘を描いた映画。
二〇〇八年11月26日イスラム過激派とみられるテロリストたちが、駅、ホテル、映画館、レストラン、病院などムンバイ市内の複数箇所を同時多発的に襲撃した。本作の舞台となるタージマハルホテル以外に、オベロイトライデントホテルでも立てこもりが起きている。その後タージマハルホテルは六回の爆発や火災などが起きたが、11月29日の朝に、軍治安部隊により鎮圧が完了した。このテロで殺害された犠牲者は計172人にのぼる。
本作では、人質となった宿泊客らを救おうとするホテル従業員たちの戦いが描かれているようである。
どうしてもこういった映画は、賛否が分かれてしまうだろう。好意的な意見もあれば、搾取的と非難する向きもある。映画的に面白くても、実際の犠牲者のことを考えると複雑な心境になる。映画によって事件の風化を防ぐという効果もあるだろうが、テロ組織を挑発する行為にもなりかねない。様々な意見があり、複雑で難解で、すっきりとした答えが出ることはない。
力こそパワーというわけにいかないのだ。
そのへん、心しておこう。
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