『ア・フュー・グッドメン』午後ローを予習する。

 本日の午後ローは『ア・フュー・グッドメン』。一九九二年の作品。
 これは劇場に観に行った記憶がある。おそらく上野の映画館。とするとたぶん父親とだろう。休日に新聞で映画の上演時間を調べ、適当なものを観に行った。場合によってはなにも決めずに上野までぶらりと出て行き、そこでちょうど時間の合った映画を観ることもあった。映画館には手書きの看板がかかり、入口付近には、本編の名場面を抜き出したスチール写真が並んでいた。それを眺めながら、どれを観ようか決めるのだった。
 当時おどろおどろしい宣伝で話題になっていた『デモンズ』の写真があんまり恐ろしくて、日和った結果、隣の『霊幻道士』に逃げ込んだのは特に記憶に残っている。話が逸れたが、そんな経緯で、父親と観たんだと思う。
 内容はもうほとんど覚えていないけど。

 キューバにあるグアンタナモ米軍基地で発生した海兵隊員の殺害事件。その容疑者ふたりの弁護人を任されたダニエル・キャフィは、弁護団の同僚らと共に、軍内部に横行する暴力とその隠蔽体質を暴こうと奔走する。そんな感じのあらすじ。
 原作はアーロン・ソーキン脚本による同名の舞台劇。ジャンルとしては法廷サスペンスになるのだろうか。
 主演はトム・クルーズ。『レインマン』や『7月4日に生まれて』などに出演しアイドル的な役柄から完全に脱却しつつあった時期の作品。
 そして共演がとにかく豪華。
 『ゴースト/ニューヨークの幻』で当時人気絶頂だったデミ・ムーアに『バットマン』への出演で新たな人気を獲得していたジャック・ニコルソン。そこにケビン・ベーコン、キーファー・サザーランドが加わる。
 監督は『スタンド・バイ・ミー』のロブ・ライナー。
 文句なしに万人が名作と評価できる映画かと。
 

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