『ザ・ディープ』 午後ローを予習する。

 日本の各地で暑い日が続いておりますが、本日の午後ローは『ザ・ディープ』。海洋サスペンス映画を見て、目で涼を楽しむこととしましょう。
 一九七七年の作品。出演は『48時間』でおなじみのニック・ノルティにジャクリーン・ビセット、そして作家としても活躍していたロバート・ショウとなっております。
 あ、『アイアン・イーグル』のルイス・ゴセット・ジュニアの名前もある。好き。
 バミューダ諸島をハネムーンで訪れた夫妻が、ひょんなことから沈没船を発見し、そこに積まれていた財宝を巡る事件に巻き込まれるという、スリラー、サスペンス。
 はたして趣味のスキューバダイビング程度で沈没船を発見できるのかと疑問は抱くが、そのぐらいあの辺の海域にはごろごろ船が沈んでいるってことなんでしょうか。日本にいると、いまいち実感が伴わないジャンルかも知れない。
 そういえば、つい最近も南米コロンビアのカルタヘナ沖合で、数百年前に沈没したスペイン海軍の船が見つかったとニュースで見た覚えがある。
 調べてみると、二〇一五年に発見されたサンホセ号の調査中、新たに二隻が見つかったとのこと。同様の沈没船がまだ十数隻あるらしくそちらも調査中って、やっぱり大々的な海戦が起こった海域だと、こういうことになるんだろうか。なんでも数十億ドル相当の財宝が船の中に眠っているとか。
 夢のある話だが、近年は、沈没船の財宝を見つけて億万長者、とはならないようである。多くの国で法整備なども進み、文化的、歴史的遺産として取り扱う意識が広まっているそうで、発見者に所有権は生まれず、発見後は地元当局に通報しなければならないようだ。その一方で所有権を巡っての裁判も長く続いているのだとか。
 やっぱりピンとこない話だなあ。
 


 
 

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