『トゥルー・クライム』 午後ローを予習する。

 本日の午後ローは『トゥルー・クライム』。未見。一九九九年の作品。
 クリント・イーストウッド監督、主演のサスペンス映画。
 『ヴィデオドローム』『ヴァンパイア/最後の聖戦』『ホワイトハウス・ダウン』のジェームズ・ウッズが出ている。好き。
 あらすじとしては、過去には敏腕新聞記者として活躍していたが、現在は落ちぶれている主人公が、急死した同僚の仕事を引き継ぎ、死刑執行直前の囚人のもとへと取材におもむく。インタビューをしていくうちに、えん罪の可能性を感じた主人公は、独自の捜査を開始。死刑執行の時間が近づく中、真実にたどりつくことができるのか。というもの。
 文字通りのデッドラインが設定されていることで、緊迫感が嫌が応にも高まる。またなんの権限のない新聞記者という主人公の立場が捜査を困難にさせるが、彼ならではの視点から、事件に関する新たな発見などがあるのだろう。きっと。面白そう。
 タイトルでもある『トゥルー・クライム』は犯罪ドキュメンタリー、実話犯罪ものといったジャンルのことを指すらしい。それとは別に本当の犯罪とはなにかを観客に問いかけるという意図もあるのではないかと、そこはかとなく感じたりもする。えん罪に陥れた人物の罪や、知っていてもなお証言しようとしない人物の罪、周囲の無関心や、偏見などの罪。そして死刑制度について。神ならぬ不完全な人が、人を裁き、そしてその命を奪うという制度についても疑問を投げかけているのでは、と勝手に感じた次第。
 まあ、観てみないとわからないんだけどね。

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