『エクスペンダブル・レディズ』午後ローを予習するィズ。

 本日の午後ローは『エクスペンダブル・レディズ』。二〇一四年の作品。 
 タイトルを聞いて、ああ『エクスペンダブルズ』のモックバスタームービーね、と思った方は、まあ落ち着いて欲しい(昨日もこんなこと書いてたな)。たしかにその見方は間違っていない、まったくもって正しい評価とさえ言える。実際作ったのはアサイラムだ。
 でも本作の出演陣を見て、同じ感想が抱けるだろうか。八〇〜九〇年代のレンタルビデオ店でごまんと並ぶアクション映画の中からまだ見ぬ良作を漁っていた君たちから、そんな冷めた意見が出るとは思えない。あ、そうじゃない人たちにはあんまり関係ない思い入れですので、気になさらないでください。ようするに、そういうビデオ店の回遊魚だった自分には、キャストの名前だけで元が取れる映画だってことを言いたいだけなので。
 じゃあそろそろエクスペンダブルなレディズを紹介していこうか。

 まずはシンシア・ロスロック。七本の黒帯を持つマーシャルアーツマスターで八〇年代半ばから九〇年代にかけて活躍した女性のアクションスターといえば彼女の名前がまずあがるぐらい有名。キャリア初期は香港での活躍がとにかく目立っていて、サモハンキンポー主演の『香港活劇 上海エクスプレス』は日本でも有名だよね。ね? 倉田保昭さんや大島由加里さんといった日本人も出演しているオールスターアクションムービーだよ。他にもユンピョウ、ヤンスエ、シーキエン、ラムチェンイン、ウーマ、ユンワー、それにジミーウォングも出ているんだぜ、すっげえな。ロスロックは作中でサモハンとガンガン蹴り合ったりしているので、ぜひ観て欲しいよ。

 続いてブリジット・ニールセン。説明不要だとは思うけれど『ロッキー4/炎の友情』のドラゴ夫人だよ。『クリード 炎の宿敵』にも出演していたね。個人的にはシュワルツェネッガーと共演した『レッドソニア』が大好きさ。

 次はみんな大好き笑顔がキュートなゾーイ・ベル。『キル・ビル』でユマ・サーマンのスタントダブルを務め、後にタランティーノの『デス・プルーフ』や『ヘイトフル・エイト』にも出演しているよ。あのカースタントはまじですげかったよね。うひょーって声が出たもんな。真似すんなよ。
 
 他にも『ターミネーター3』のクリスタナ・ローケンに『キル・ビル』や『シャークネード』シリーズにも顔を出してるヴィヴィカ・フォックスとけっこうなビッグネームが並んでおり、単なる模倣作品の域を超えたキャスティングが当時話題になっていたよね。なってなかった? そうか。じゃあしょうがないね。
 まあ、好きな人にはたまらんと思う。

 後記 本文中にあげたシンシア・ロスロックの出演作は正しくは『冒険活劇上海エクスプレス』でした。同じくサモハン出演の『香港発活劇エクスプレス大福星』と混同してしまったようである。失礼しました。

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