『仮面の男』 午後ローを予習する。

 本日の午後ローは『仮面の男』。レオナルド・ディカプリオ主演の一九九八年の作品。ディカプリオが『タイタニック』で完全にスターの仲間入りをした、その翌年の作品である。
 原作となるのはアレクサンドル・デュマの『ダルタニアン物語』。児童文学などでも有名な『三銃士』はこの第一部にあたる。本作は鉄仮面の男が登場する、第三部『ブラジュロンヌ子爵』を脚色している。そのため三銃士の時代から時を経て、彼らのほとんどが現役を退いている状態である。
 ダルタニアン役は『ユージュアル・サスペクツ』『ヘレディタリー/継承』で有名なガブリエル・バーン。次週放送の『アサルト13 要塞警察』にも出演されております。そして三銃士アトス、ポルトス、アラミスに扮するのは、『マルコヴィッチの穴』など多数の代表作をもつジョン・マルコヴィッチに、『1492 コロンブス』のジェラール・ドパルデュー、そしてベンアフレック版バットマンで、執事アルフレッド役を演じていたジェレミー・アイアンズ、と豪華なキャスト。
 三銃士といえば世代的に一九九三年の映画のイメージがある。こちらはチャーリー・シーンやキーファー・サザーランドなど当時人気の若手キャストが話題でしたが、本作は渋さで勝負といったところ。
 ちなみにディカプリオが演ずる仮面の男は、一七世紀中頃、実際にバスティーユ牢獄に幽閉されていたという話がある。常に顔をマスクで隠しており、副監獄長が直々にその世話をするという謎の存在であったと。だからこそ後世の興味を引いたのだろう。その正体について様々な説が噂され、憶測を生み、そうして、いつしか鉄仮面伝説というものが形成されていったというわけだ。
 なるほどなあ。
 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?