『激流』 午後ローを予習する。

 夏の行楽シーズンですが、川下りには気をつけましょう。ということで本日の午後ローは『激流』。一九九四年の作品。受賞歴多数の名優メリル・ストリープが危険なアクションに挑戦した、サスペンス映画です。
 共演は『フットルース』『トレマーズ』のケビン・ベーコン。デヴィッド・ストラザーン。それから最近だと『ボヘミアン・ラプソディ』でクイーンのベーシスト、ジョン・ディーコン役を演じていたジョゼフ・マゼロ。
 あとジョン・C・ライリーも出ている。好き。『キングコング:髑髏島の巨神』良かったです。最初に観たのは『俺たちは天使じゃない』だったなあ。名脇役という言葉がふさわしい。
 家族で川下りに来ていた夫との仲に不和を抱える主人公が、同行していた二人の男の危険な正体に気づくのだが……というプロット。
 サスペンスとアクションの王道を行く、小細工なし、直球勝負といった映画かと。雄大な自然の景色、驚異的な激流、実力派俳優たちの演技。そこに流れるジェリー・ゴールドスミスの音楽。真面目か。と言いたくなるぐらいしっかりしている。若干のとっつきにくさすら感じさせるほど。
 それはともかく悪役のケビン・ベーコンが印象的。どこかいびつな魅力を持ったサイコパスを見事に演じている。
 崩壊間近の家庭が危機的状況に陥ることで協力し合い、共通の敵に立ち向かうことで、その絆を取り戻すという展開については好き嫌いが分かれるところだろう。個人的には薄っぺらく感じてしまう。どうなんですかね。
 

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