兵庫の田舎の主婦がベトナム発酵レッスンに4歳の息子と旅立つ理由
2024年、今年のGWは皆さんどうお過ごしになりますか?
私は、ベトナムで発酵レッスンを開催してきます。
息子と2人で現地に向かいます。
レッスンは全部で2日。外国人向けが1日、日本人向けが1日です。
こう聞くと、さぞ英語が堪能で、海外にもたくさんのコネクションがあり、海外のフォロワーさんも多くて、すごい発信をしてたり、
海外レッスンの実績もあるのかな、と思われるかもしれません。
答えは全てNOです。笑
そもそも今回の旅は私の「子育てリハビリ旅」なのです。
どうして、子育てリハビリでベトナムなのか?
なぜ2人旅なのか?家族旅行じゃダメなのか?
どうして現地で発酵レッスンをするのか?
これまでの子育ての葛藤とともに残しておきたいと思います。
子育ては楽しい。望んでいたもの。だけど、どうしようもない感情の振れ幅との闘いだった
現在4歳の息子と2歳の娘がいます。
2人ともとてつもなく可愛く(親ばか)、自分が見えない視点で物事を見ていて、その言動に「ハッ」とさせられる事ばかりです。
2人とも不妊治療で授かりました。
そもそも結婚が35歳の時だったので、婚活中には「一生独身」も覚悟した瞬間もあるし、不妊治療中は「子どものいない人生」も覚悟していました。
つまり、奇跡の毎日を過ごせている、と振り返るといつも思うのです。
子ども達には「親にしてくれてありがとう」の感謝の気持ちでいっぱいです。
なのに!なのにですよ!!
子育て中の方は8割くらいは共感頂けると思うのですが、思い描いた母になれないのですよ、全く。
どうにも上手くいかない。
やさしく常に冷静に伝えながら「叱る」ではなく、感情に任せて「怒って」しまうんです。
また、私から見える息子の言動は、「なんでやねーーん」の連続。
それに対して、「息子の未来のために」という意識が働いてか、「この子の姿は親の通信簿」のような感覚が無意識に働いているのか、色々働きかけてしまうんですよねー。
そして、それは、本当の意味で彼の成長の助けになっていない事も分かっている、だから、子ども達が寝てから、毎夜深いため息を吐いてしまう母なんです。
園長との話
そんな中、春休みに入る直前、息子の園の園長から息子についての話がありました。
2つの課題がある、とお話頂きました。
それを平行して書くので、混乱するかもですが、頑張ります。笑
そして、この対話が今回のベトナム旅のきっかけとなるなんて、話はじめた時は思いもよりませんでした。
息子は自然の中で毎日遊ぶ「森のようちえん」に通いだして1年経ちます。
園には慣れ、毎日たっぷり遊んで帰ってきています。
温かいまなざしで見守ってくれるスタッフの中、親も学び多き時間を過ごさせて頂いています。
ただ、息子は、お迎え時にほぼほぼ毎日「ドーン」と強くぶつかってきたり、私を引っかいたりの攻撃的な言動や「抱っこして」「おんぶして」が続いていました。
もちろん日中園で頑張った疲れのグズグズや甘えは理解しています。
しかし、そんな姿は保育中には見られないんですって。
かと言って、別に「いわゆる良い子」でもなく、子ども同士でもまれながら感情を爆発させながらものびのびと遊んでるそうなんです。
一方で、家ではウラハラな言動もあって、正直困っていました。
(行きたいのに行きたくない、嬉しいのに水筒投げる、妹に物を触られて嫌なのに「ありがとう」と言ったり)
私はそれに対して、書籍やオンラインレッスン、園のおやこクラスの学びや得た知識を活かし、最大限に子どもを尊重をし
お手本のようでしょ?笑
何度も何度も伝え続け、やり続けてきたけど、息子の言動は続いているんですね。
で、結果、お恥ずかしい話、「なんでやねん!」という思いが募り、
私が爆発して、感情的に怒るという悪循環でした。負のループ。
そして、園長からのお話はまさにそのことについてで。
家でのそんな様子や対応はマメに伝えていました。
で、親子クラスも通っていて、そこでも私と息子の関係性を見ていて、
私に見せる甘えや攻撃的な度を越えた息子の言動に園長もさすがに違和感を感じていたんですって。
私の課題1つ目
私もスルーしているつもりだったけど、話を聴いて、自分の現状を聴いてもらうと全く出来ていなかった。
私、常にしてほしくない、いわゆるネガティブな言動に対して、上記の
伝えて→代弁して→言語化して→気持ちの確認 をしてたんです。
がっつり向き合って。笑
「なんで?どうしたん?」の攻撃。
全然スルーしてないでしょ?
やのに、自分ではスルーしてると思ってたのです。怖い、怖い。。。
もはやホラー。笑 ほんと自分の事って分かってない。
しかも、これ、息子にとったら母がめちゃくちゃ注目してくれてますよね。
ある意味彼の「母に注目してもらいたい」という願望の成功事例にもなってるんだろうな、と感じました。
やってきてた事を書きながら、めっちゃ暑苦しい親だし、思春期にこれされたらめんどくさいよな、と思いました。
もっとさらっとで良い、と。
「やめて。それ痛いから嫌やねん。普通に抱っこしてって言って」、以上。
で、ええんちゃうん?と園長。
そうかーーーー。深堀りし過ぎてたーーーーー!!(天仰ぎました)
しかも、園長から聞かれたんです。
「何でそんなに気持ち聴きたいの?」と。
本音に従わない親だった事に気付くのに4年掛かりました。
そこで出た私の答えは。。。。
「え?・・・・・・別に聴きたくないけど、子どもを尊重した関わりでは・・・」
え、えーーーーーーーーーー?!?!?!?!
私、別にどうでも良いと思ってたことを根掘り葉掘り聴いてたん?!
めちゃくちゃ頭でっかちになってたやん!共感だけでええやん。
もう晴天の霹靂。
私、真面目やったんですよ。笑
たぶん、見た目や言動に似合わず、めっちゃ真面目なんですよ。
大真面目に「尊重」とか「言語化」の言葉に囚われて過度に義務感でやってたんです。
子どもの気持ち理解しなきゃ、言語化しなきゃ、語彙力増やさなきゃ、非認知能力につながるから、応答的対応しなきゃ、子どもが考えて自分で行動出来る様に正解じゃなくて質問を投げかけなきゃって。
そもそも我が子だからって、100%の理解なんて無理なのにね。
そして、これって、私、息子の「育つ力」全然信じてないし、「ありのままで良い」って思ってる人間のする事か?
コントロールしてるやん、誘導してるやん、「こんな対応した、こんな事試した、やってみた」って言いたいだけの人間やん。
いや、真面目なのか、子どもへの執着なのか、他人と自分の境界があいまいなのか、育った自分の親との関係性に問題があるのか。。。
(ここはもっと自己理解に努めたい)
とにかく「それ、火に油注いでるで」
と言われて、子どもを「待つ」も難しいけど、スルーってめっちゃムズいかも、と今更ながらに気づいたんです。
と、いう事でもっとスルーする、という課題が浮き彫りになりました。
これは、もうその日から実践!
つい、カッとなる状況もありますが、「やめてなー」とさらっと。
そして、こうしてほしいというやり方を伝える。
また、goodポイントをどんどん伝える。
これは、良い感じで継続出来ている感じです♪
私の課題2つ目
週に1度の親子クラスには娘も一緒に通っていました。
ままごとを楽しむ娘を見て、園長が
「ほのちゃん(娘)もお料理のお仕事するかもね~」と言ったんです。
すると、私はほぼ無意識に「いや~料理の仕事は泥臭いし、準備が大変すぎるから娘にはおすすめしないんです~」と答えたんですね。
もちろん料理は世間的には得意の部類だと思うんです、、、
得意というか苦労せずに出来る事なんです、私にとっては。
「美味しかった」の一言も飛び上がる位嬉しいしやる気が出ます。
料理が苦痛な人に寄り添いたいのも心からの本音。
「やりたい」は明確なんです。
でも、仕事にした事で「義務感」が高まっていってた実感があります。
自宅での仕込みやレシピ作りを「苦」と、捉えてしまって、楽しさを見いだす努力をしていなかった事がその発言につながったと思うんです。
捉え方がネガティブに傾きすぎていた事に気付いていなかったのです。
「PC1台」で出来る仕事への単純な憧れもあったのかも。笑
で、園長曰く、「なんかつながった感じがあったのよ、その発言。
そうちゃん(息子)のウラハラな言動と」と。
つまり、
ビ、ビ、ビ、ビ、ビーーーーーー!!!!
音がする位、つながった感があったんです。
ある。
ある、めっちゃある。
やりたくて始めた仕事、でもその義務感ばかりに目を向けて、楽しむ余裕がなく
(実際楽しい部分もめっちゃ多いのに)、やるべき事を最上の状態で提供したい、という義務感が上回っていたのかもしれません。
しかも、2歳の娘を自宅保育の中、やるべき事に全集中するのはなかなか難しく、「あーもっとやりたい」の想いが常にぐるぐるしていました。
そのフラストレーションと真面目過ぎる子どもへの過度な関わりによるストレスが相まっている事に気付かせてもらったのです。
結果、子どもにぶつけていたし、その姿が、言動の不一致として、子どもが鏡になって表れてたのかもよ、と。
(若干、スピリチュアル的な表現になるんですが、自分的には腑に落ちたんです)
活き活き働く姿というよりは、むしろレッスン前日の準備ではピリピリしている姿を見せ続けていたのです。私のありたい姿でなかった。
これが2つ目の課題です。
私自身が本音で生きていなかった、という事です。
息子の言動に問題があったのではなく、私の「在り方」に目を向けるべきだった、という事だったのです。
先ほど挙げたように。
「私は我慢してるのに、マインド」があった。
そりゃ、息子は目の前で毎日毎日、裏腹な言動をする大人を手本として見てるんだからそうなるよな。
猿山のボス猿になれ!
加えて園長には
「リュック1つで出かける事にそうちゃんも連れてったら良いと思う」
(元世界一周バックパッカーだと知っているから)
「料理するなら生徒に教えるつもりでレベルを下げずに教えたらよいと思う」
「ちゃんと説明したら子どもって大人の世界楽しむ」
「休日も子どもに合わせ過ぎた過ごし方しなくても一緒に楽しめる事やったらよい」
「見守りじゃなくて、ホンマに楽しいと思える事に引っ張り込んでも良い」
「お世話」って思うから苦痛や義務感になる
「猿山のボスザルでええんやって」
という内容の事を言われました。
特に猿山のボスザル、めっちゃイメージしやすくって、すごくすごく響いたワードなんです。
私が子どもにとってのボスザルになるイメージです。
レールは敷かないけど、自分の生き方、あり方を通して「人間」の手本を見せる感じですよね。
無意識に過度にやり過ぎて、背負ってしまいがちな自分にとっては、それ位で過ごすのがちょうど良いのだろうな、と思いました。
そして、今まで真正面1mから子どもに向き合っていた感じだけど、斜め後ろの山の上から、距離にして15m位で自分のやりたい事やりながら過ごそうかな、と思うようになったんです。
(スルーという意味でも、自分の心と言動を一致させるという意味でも)
ふーーーっと肩の力も抜けた感じです。
と、言うか肩に力が入っていた事も気付いてなかった。
真面目が故にww
いやーホント長く生きてても本当に自分の事って分かってないし、近視眼的になり過ぎて、寄り目になってたわ、と反省でした。
私がやりたい事をしている背中を見せる!
と、いう事で説明が長く長くなり過ぎたのですが、以上がベトナム旅を決めた背景なんです。
私の心を満たし、楽しんでいるその姿を息子に見てもらいたいと思いました。
そして、また真面目さがここで出てくるのですが、
「振れ幅はあっても絶対に変わりたい!絶対に変わる!」と決めました。
そうなると行動あるのみ!
この時点で3/20前後です。
すぐに旅先を考えて、友人がいるベトナムが第一候補に挙がりました。
そして、ただ、旅するだけでなく、現地で発酵レッスンをしたい、と思いました。
それこそ、私が身体が震える位ビビっちゃって、ぞわぞわしてワクワクして強烈な快感を感じる事だったからです。
この感覚を感じた時点で、「これ絶対スムーズに進むわ」という根拠のない確信もありました。笑
(人生の節目で結構こういう感覚感じませんか?)
即、友人に連絡して、GWの予定を確認し、OKをもらいました。
(1か月後に行かせてくれ、レッスンもしたい、という希望を快く受けてくれた友人には感謝しかありません)
次は夫。
その前に、園長との対話したその日の夜、全てを話し、「私ホンマに変わりたいねん。息子の為にも変わらなあかんねん。振れ幅はあるやろうけど、協力してほしい」と泣きながら伝えていました。
そして、GWに休みを取って娘を見ていてほしい、息子とベトナム2人旅、発酵レッスンを経験してきたい、と伝えました。
勝手な申し出だと思いますが、快諾してくれた夫にも感謝です。
友人の計らいで、現地では日本人の方と外国人の方の2dayレッスンを開催予定です。
考えては武者震い、考えては武者震いの日々です。笑
全力で楽しんで来ようと思います。
他の誰でもなく、自分の人生を自分で充実させる、忘れていた感覚を思い出させてくれた園長には本当に感謝です。
これが子育てリハビリになるのか、分かりません。
でもやってみないと分からないからやってきます。
周囲がなんと言おうと、私はこれが楽しくてワクワクする事だからやってきます。
そして、子どもがいてもやりたい事は出来る、むしろ、いてくれる事で、パワーをもらっている事も実感してきたいのです。
そして、現地レッスンをすると決めた事で新たな夢も出てきて、次なる実現に向けて思い描き始めています。
親になって4年、ギア入れなおして進み始めた感覚です。
荒療治かもしれませんが、片田舎の主婦のリハビリ旅、行ってきます。
旅に行ったレポートも後日したいと思います。
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