読書ノート 2冊目

2冊目。
1冊目のこちらも見てくれたら嬉しい。

10/9
その白さえ嘘だとしても
河野裕

階段島シリーズの2冊目。前回の続き。好き。
これも読むのは3回目くらい。多分だけど。

前回と同様に階段島で起きるトラブルの話。
ただ、前回と大きく打って変わるのは、多視点で語られるようになること。
前作、「いなくなれ、群青」は主人公・七草視点でずっと物語が進むのに対して、今作は七草含め4人の視点が順番に描かれながら、最後は一箇所に終着してトラブルが解決する。
この、一見関係ないようなそれぞれの行動が最後に綺麗にまとまる感じがたまらなくて、読み進める手が止まらなくなる。最高。大好き。
あと、それぞれの視点が描かれることで前作よりそれぞれのキャラが深まっていて良い。
僕は今作で佐々岡がすごく好きになった。

比較するものでもないと思うけど、1冊目より2冊目の方が好き。
本当にまとまり方が好きでよくできてるな〜って読むたび思う。

あと、「いなくなれ、群青」のコミカライズはすべて七草視点で進んでいたものが河野先生の書き直されたシナリオによって多視点で描かれているのですごく良い。
七草視点の小説だと、キャラAとキャラBの会話をAから聞くみたいな場面が多い。だけど、これがAとBの会話そのものが描かれるので「あ〜、こんな感じだったのか〜」ってなれる。
お互いがお互いを補完しあっている感じがひとつの作品としてすごくて好き。

とりあえず階段島シリーズは早く読み切りたいので、そこそこのペースでnoteも更新すると思う。
僕の記録のためが主だけど、読んでくれたらとても嬉しい。
そして、本を手に取ってくれたらなお嬉しい。

ここまで読んでくれてありがとう。

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