読書ノート

有意義なnoteの使い方をしよう!

ということで、高校生の時につけ(させられ)ていた読書ノートとしてここを利用しようと思う。

10/7
いなくなれ、群青
河野裕

階段島シリーズの1作目。すごく好き。
ミステリーなんだけど青春群像劇で、ちょっとラノベチックな物語。
階段島という不思議な場所の謎を主人公・七草とヒロイン・真辺が解いていく。

シリーズものということで、次巻以降のための布石もある。
僕はこの本をもう何度も読んでるから、「あ〜これがあれか〜」ってなるけど一回目だと放置されてるように感じるかも。
話もキャラも文体も大好きで、何回読んでも面白いと感じるし、もう何度目かも忘れた。

ちなみに6巻で完結するシリーズで、僕はまだ5,6巻を読めていないので、それらを読むためにもう一度読み返した。
やっぱり面白かった。好きなセリフやシーン、キャラの考え方や伏線回収が多くて、読むたびに「やっぱいいなぁ〜」ってなる。
"いなくなれ、群青"っていうタイトルも作中で回収されるので綺麗。好き。

2〜4巻も読んで読書ノートをつける予定。
6冊もあると漫画に比べて値段が張りがちで読むのに時間がかかる小説はオススメしにくいけど、本当に大好きなので読んでくれたら嬉しい。
コミカライズや実写映画にもなっているので、そっちから入るのもいいかもしれない。
僕は漫画を買って読むことはできたけど、映画は地元で公開されていなかったので、みられていない。借りられるようになるのを祈って待つ。

余談だけど、僕は好きな小説(や漫画)のコミカライズや映像化は嬉しい気持ちと嫌な気持ちが混ざった複雑な感情になる。
多くの小説には挿絵もなく、文だけで魅せられるので、場面の映像は読者の想像次第。だから、100人読んだら100通りのその場面の正解があると思ってる。
だけど、それを映像化されてしまうと、一つの"正解"を見せられてしまう気持ちになる。これは声とかもそう。一度声優が声を当てると他の声は聞こえてこなくなる。僕にとっての正解が絵や映像、声が付くことで変わってしまう。それが少しだけ悲しくて嫌。
まあそうは言っても映像化されたら嬉しいしおおむね見るんだけどね。
この感覚を、「いなくなれ、群青」のコミカライズを描いた兎月あい先生はわかってくれていて、とても嬉しかった。
"今まで心にあったイメージはそのままに、こうした形もあるのだなと楽しんでいただけたら幸いです。"
これを作者コメントで書いてくれる兎月先生が大好きになったし、こういう寛容な楽しみ方ができるようになりたいな、みんなができたら映像化に対する批判も減るのかな、なんて思った。

本編の話よりメディア化についての余談の方が長くなってしまった気がする。
とにかく面白くて大好きな小説です。
河野先生の新シリーズも手に取ろうと思っています。
たしか、「サクラダリセット」も同じく河野先生が書かれていたはずなので、時間とお金を見つけて読んでみたいです。

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