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子宮内膜症と診断された話

ひさしぶりに書く気になったのは備忘録。
先日、婦人科の病院に行ったら子宮内膜症と診断されたので、それにまつわる備忘録。

長い付き合いの「生理不順」

わたしは元々めちゃくちゃ生理不順で、大体2〜3ヶ月に1回しか生理がこない。
生理が始まった中学生くらいから10年以上ずっとそう。
そして生理痛というものにも全く無縁だった。
周りには生理のたびに苦しんでる子がたくさんいて、それが普通でわたしが変だと思ってた。 
でも、50歳くらいまでの大体35年くらい、「月1で1週間連続でダラダラと股から血が出続ける」という人体のバグとかしか思えない謎のルーティンが他の人の半分しかなくて、しかも無痛なのだからラッキーだとさえ思っていた。
でもここ2年くらい、25歳くらいから生理の初日にめちゃくちゃ痛みが出てきた。
おお、これが生理痛なのか!という若干の感動と同時にわたしの周りの女性たちはこの痛みに慢性的に耐えてるのかと驚いた。
どんな痛みかと言うと、イメージ的には突如子宮という臓器が硬直し圧縮されながら中に向かって引っ張られてるような感じ。男性でいうキンタマを中から引っ張られる痛み的な感じかな?キンタマ無いから知らんけど。
痛すぎて意識が遠のいて吐くくらいの痛み。
笑えないほどのマジの激痛。顔面蒼白。
電車に乗ってるときに痛みがきたときは絶望した。
あと、変な話だけどめちゃくちゃ肛門が痛い。
痛いと言っても切れてるとかそういうのじゃない。
なんか太い棒みたいな何かでズギュン!!って突き上げられてるような痛み。突き上げられたことないから知らんけど。
うんちするとか言語道断(?)で、生理中は自ずと便秘コース。
でも、Twitterで「生理痛 肛門」とか検索したら、同じ痛みの人がたくさんいて安心した。
でもその検索の流れで、「子宮内膜症の可能性」って出てきた。Twitterは時に有益。

初見では読めない「多嚢胞性卵巣症候群」

そもそもわたしは生理不順で3年くらい前に病院に行ったら、右の卵巣が多嚢胞性卵巣症候群(たのうほうせいらんそうしょうこうぐん)だと言われた。
ここまで読んでる人がもしいるなら詳しくは各自でググったりググらなかったりしてほしいんだけど、めちゃくちゃ簡単にいうと「卵巣の中で育つ卵子の種みたいなのがめちゃくちゃたくさんあるから卵子が全然育たん」みたいな感じ。
そういうとき植物だったら間引きするけど、卵巣では難しい。そんな感じ。
生理というのは「育った卵子が子宮に出て、受精/着床しなかったら内膜と一緒に出ていく」ものだから、多嚢胞性卵巣で卵子がなかなか育たず排卵されないから、生理も来なかったんですね、なるほど。
病院の先生には「でもまあ、なんやなんやで1〜3ヶ月間隔で来てるし、今いま妊娠希望とかでも無いなら様子見でいいでしょう。」「そもそも、人間の平均寿命が伸びて出産年齢も遅くなってる現代では、毎月生理が来ることは必ずしも良いことではないんだよ。」と言われた。

産婦人科の「アタリハズレ」

そんな最中、なんとなく左下腹部に違和感があることが増えた。
普段は痛いとかでは無いんだけどムズムズするというか。直感的な違和感。
何か心なしか右より空気が溜まっているようなポッコリ感もある。
そして生理が近づくと決まって左が痛くなる。
これなんかあるんじゃ無い?と薄々思いつつ、とある病院に行ったら「特に問題ないです!綺麗な子宮ですよ!」と言われた。
その時はホッとしたというよりは「綺麗な子宮ってなんや?汚いのがあるんかいな」という気持ちだった。
これ、女性なら理解してもらえると思うけど産婦人科の先生ってめちゃくちゃ当たり外れがデカイ
なんか妙にキレてる人、サッパリしすぎな人、いやどう考えても態度おかしいよねみたいな人に当たる率が高い。
わたしは基本的にあんまり人生の全てにこだわりがないから、美容室もマツエクもネイルも歯医者も美容クリニックも全部直感で決めるし、実際特に何の文句もない。
わたしが20代で基礎疾患がないというのもあるかもしれないけど、特に病院は何のこだわりもない。
だけど、産婦人科だけはピンとくるところが見つからなかった。
まず、男性医師は避けたい。(※これは完全に個人的な意見
わたしは産婦人科での男性医師は可能なら避けたい。
なぜなら、何がわかるの?とやっぱりどうしても思ってしまうから。
医師免許を取れる頭の良さ、聡明さ、手術を成功に導く技術を持ち合わせていたとしても、「でも、あなたに子宮無いですよね」と思ってしまう。
避妊はちゃんとしてても生理が遅れたら不安になることとか、将来子どもをもつことへの期待や不安とか、そういうメンタル的なことを理解してほしいと産婦人科の先生には求めてしまう節がある
そういう理由から女医さんのところを探すけど、女医さんだからっていいとも限らない。
セカンドオピニオンとしてわたしが生まれた地元の病院にも行ったけど、そこでも「特に問題ないよ!生理なんて毎月来なきゃいけない決まりはないんだから!」とあっさり言われた。
そんなことはわかってる。
このサッパリした対応に励まされる人だっていると思う。
でもわたしは「問題ない」の信憑性や根拠を求めていた。
パンツを脱いで椅子に座ったら勝手に足が開いて、カーテンの向こうで何かやってるわたしからは見えないソレ、先生からしたら見飽きてるかもしれないけど、わたしの人生だからね。マジで

やっとわかった「子宮内膜症」

モヤモヤしつつも病院2つで「問題ない」と言われたんだから問題ないはずだと決め込んで、左下腹部のモヤモヤとここ2年近く付き合ってきた。
事の発端は先週くらい。
モヤモヤとチクチクと肛門ズギュン!!が同時にきた。
ヤバい痛すぎる。真顔で座ってることさえ無理。
ひとしきり悶絶したあと、会社になんとか行ったけどずっと痛くてさすがに薬を飲んだ。
そして夜にはこんなツイートをした。

すると友だちからリプが来て現状を返信したところ早めの受診をおすすめされたので、行くかあ〜。と思った。
行くたびに不愉快でモヤモヤが増すだけの産婦人科だけど、行くかあ〜。と重い腰を数ミリ浮かせて、家の近所で病院を探してみた。
そして、家の近くの完全予約制、女医さんしかいない婦人科の病院に行ってみた。
問診を終えて内診。
内診中は「ここは痛いですか?ここは?」「ここも痛いんじゃない?」と痛いところを探してくれた。
驚くことにこんなにも前向きに痛みの原因を探してくれたのはこの病院が初めてだった。
内診のあと、もう一度問診室に呼ばれて、「右は典型的な多嚢胞性卵巣、左はチョコレート嚢胞が見られます。子宮内膜症です。お尻の方まで痛むということなので、ダグラス窩という深部にも及んでいると考えられます」と、「子宮内膜症」と書かれた冊子を開いて子宮と卵巣周辺の断面図を指差しながら優しい言い方で説明してくれた。

変な話だけど、マジでありがとう先生!そうだと思ってたんだ!と手を取りたくなった。
こんな痛み、こんな違和感、そしてこんなに運が悪いわたしだもん、そっすよね(笑)みたいな。(笑い事ではない)

今まで別の病院では「綺麗な子宮」「問題ない」と言われてきたけど、やっぱりね。そうだと思った。
完全予約制ということもあって、診察時間がしっかり設けられているらしく、かなり丁寧にゆっくり説明してくれた。
生理が来る女性のおよそ10人に1人が子宮内膜症と言われているし、特別めずらしくもないし死ぬわけでもない病気だから、先生からしたらかなりの頻度で行っているであろう説明をちゃんとしてくれた。わたしはそれがすごくありがたかった。

チョコレート嚢胞の大きさは3.4cm。
4cm以上になると摘出手術も検討らしい。
ひとまず投薬治療していきましょうとなって、終わった。
これから子どもがほしいと思うまで毎日朝夕2回飲むらしい。

わたし自身の人生の経験則として「マズいな」という予感はよく当たる。
以前書いた記事のように、すごい確率でも引き当てる。

だからこれはとてもわたしらしくて、人生においては必然とも言える。

ダラダラと長くなってしまったけど、わたしはここ数年のモヤモヤが晴れて本当にスッキリした気持ち。
子宮内膜症は女性の10人に1人がお付き合いしている命に関わる病気ではないとはいえ、チョコレート嚢胞は放置していると破裂の恐れがあるし、不妊の原因にもなりかねない。
だからこれからは同じような不安がある人にはセカンドと言わずサード、フォースオピニオンをおすすめしたい。

ここまでの一連の振り返りを通して、わたしってホント人生において執着がないというか「なるようになるでしょ」とか「ダメでもともとでしょ」みたいな気持ちが強いんだな〜っと思った。
今は薬の副作用(不正出血と抑うつ状態)が酷くないことを祈るのみです。

パワー!


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