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観たものとか

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2024年6月の記事一覧

アニメ『烏は主を選ばない』13話まで観て

アニメの12話「后選び」のラストまでみて、アニメの演出にすっかり騙された~! と思った。それと同時に、后があせびでないならあとは消去法で浜木綿しかいないとも思った。 それにしても、浜木綿が言うように后に相応しいのは真赭の薄(ますほのすすき)だったかもしれない。けれど、あせびのように自身の悪意や思惑を巧妙に覆い隠し(意図的にしろ無意識にしろ)、世間知らずで純真無垢さ・人畜無害さを装いながら周囲の人間を思い通りに動かすことのできる人間は、間違いなく中央政権で生き生きとそのチカラ

デ・キリコ展(東京都美術館) 古代ギリシャ、形而上学的室内、マヌカンなど同じモチーフが生涯に渡って絵画に描かれる。けれどそれはただの再生産とかではなくて常に新しい描き方を模索して付け加えていく、螺旋階段を登るような営みに見えた。今のデ・キリコならこれらをどんなふうに描くだろう?

エッシャー 不思議のヒミツ(富山県美術館)

有給を使って平日に北陸新幹線で富山に来た。 富山県美術館は初めての来館。 エッシャー展は動画以外の作品が撮影可能なので嬉しい。平日の昼間は本当に人が少なくてゆっくり見ることができたし、写真も好きなだけ撮れた。 第1章 デビューとイタリア 『イースターの花』は初期オランダ時代の作品。友人アート・ファン・ストルクの著作の挿絵。 見たときに、雄鶏とタイトルである神智学の関係がわからなくて撮った。著作を読めばわかるんだろうか? 軽く検索してみただけではわからなかった。 植物

石川九楊大全【古典篇】(上野の森美術館) 現代の書ってこんなに自由なんだ。そして筆と墨でこれだけの技巧が凝らせるんだ。 盃千字文が文字としてはまだわかりやすかった。色、バランス、配置にバリエーションがあって美しい。 すごいものを見たという感じがした。7月からの後期も楽しみ。