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アニメ『烏は主を選ばない』13話まで観て

アニメの12話「后選び」のラストまでみて、アニメの演出にすっかり騙された~! と思った。それと同時に、后があせびでないならあとは消去法で浜木綿しかいないとも思った。

それにしても、浜木綿が言うように后に相応しいのは真赭の薄(ますほのすすき)だったかもしれない。けれど、あせびのように自身の悪意や思惑を巧妙に覆い隠し(意図的にしろ無意識にしろ)、世間知らずで純真無垢さ・人畜無害さを装いながら周囲の人間を思い通りに動かすことのできる人間は、間違いなく中央政権で生き生きとそのチカラを発揮すると思う。今の皇后がそうであるように。

そして若宮が求める后とは、真赭の薄(ますほのすすき)のように若宮を慕い支える女性ではなかった。
若宮が求める后は、彼と同じように山内の安寧のために生き宗家のために生きるという目的を共有したバディだ。色恋で伴侶は選ばない、必要とあれば側室をとる、いざとなれば后でも切り捨てる。若宮は金烏として生きることを決めたときから、人としての生きかたや幸せを放棄している。そしてそれを妃にも求めざるを得ない。金烏の伴侶になるということは、若宮と同じく「人としての生きかたや幸せを放棄する」ことだと若宮が思っているから。

個人的には、雪哉が若宮を思う気持ちに共感する。金烏の生きかたをやめてしまえばいいんじゃないかって思う。
これから若宮の過去、どうやって金烏としての生きかたを選択するに至ったかが明かされてきたら、澄尾や長束さまのように若宮を支える側の背景もよくわかるのかな。

あとちらっと思ったのが、あせびみたいな人間が中央政権にいたら敦房みたいなのが量産されそう。


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