【HUGノート】4年ぶりの対面!
こんにちは。HUG for ALL代表のあややです。新年度を迎えたと思ったらあっという間にもうGWですね。私たちも、新たに活動に参加する子どもを数名、クエストフレンドを10名以上迎えて、新しい仲間との出会いにワクワクしています。
そして今年度に入って、実は大きな変化が1つありました。コロナの影響で2019年度の3月から対面での活動を控えていた施設で、ついに対面での活動ができるようになったんです…!
原則オンラインではあるのですが、年に数回、施設に訪問して活動ができることは、私にとっても、クエストフレンドのみんなにとっても、大きな喜びだな~と思います。
4月は先んじて、中高生の「はたちクエスト」を対面で実施したので、その様子をレポートしたいと思います。
「あれ…大きい…?!」
たまに打ち合わせ等で施設に行っていた私は、実は小学生や一部の中高生とは顔を合わす機会があったのですが、中には本当に、この4年間ほぼ会っていなかった子もいます。
そのうちの一人が高校1年生になったけいたろうくん(仮名)。実は、HUG for ALLの活動初期から参加している、最古参のメンバーでもあります。当時は小2だった彼。小6・中1・中2・中3と会えない日々が続いて、今回すごく久々にリアルで会えました。
最初の感想は「え?本当にけいたろうくん?!」という感じ。まずは身長が伸びていることにびっくりだったのですが、「少年」から「青年」の佇まいになっていることにも驚きました。
会ってるけど「はじめまして」
子どもたちとクエストフレンドの挨拶も少し不思議な感じです。オンラインでは会っているけど、リアルでは「はじめまして」という人も多くて、みんなそれぞれ緊張していたんじゃないかなーと思います。
「はたちクエスト」は対話をベースに進んでいくプログラム。子どもたちもクエストフレンドも「安心・安全を感じられること」を大切にしたいと考えています。
そのため、今年度は「対面OK」となったときに、まず「はたちクエスト」を対面でやりたいと思ったんです。
実際に対面で活動をしてみて、オンラインとリアルでは、安心感や親しみ具合が全くちがうことをしみじみ感じました。こうやって4月に対面でスタートを切れたことは、きっとこれからの一年にすごく大きな意味があるんじゃないかなと思います。
今回やったこと
今回の「はたちクエスト」は、まずはお互い仲良くなること・安心安全を感じられること・フラットに対話をする練習をすることが目的でした。
5分ほど「はたちクエスト」の説明はしたものの、あとは対話やゲームに時間を使って、子どもたちと担当クエストフレンドのコミュニケーションの様子を見守ります。
今回、主にやったのは以下の3つ。
◼︎ウソ入り自己紹介
◼︎ヘッドバンズ
◼︎ito
ゲームの取り組み方にも、一人ひとりの「その子らしさ」が出ていて、とても興味深かったです。そんな中から少し印象に残ったシーンをいくつかご紹介します。
ウソ入り自己紹介
自己紹介の文を6個書く。そのうち1個はウソを書く。あまり細かく決めすぎず、ゆるいルールでトライしたこのゲーム。自己紹介の書き方も、ウソのつき方も、それぞれ違ってすごくおもしろかったです。
どれも本当っぽい自己紹介文をシンプルに書く子がいたり、全て「〇〇がすきです」という好きなものシリーズを書く子がいたり、「飛び級で東大を卒業しました」という分かりやすいウソを書く子も。
「ディズニーのデールよりチップのほうが好き」というウソを書いて、「チップとデールの違いは?!」とクエストフレンドたちと盛り上がっていた子もいました。
私たち大人もいざとなると結構「何書こう?!」って迷ってしまうゲームですが、お互いのことを楽しく知り合えて、おもしろかったです!意外と家族や友人、同僚とやってみても新発見がありそうだなーと思いました。
ヘッドバンズ
これはお題を書いた紙を、自分は見ずにチームのみんなに見てもらって、「はい・いいえ」で答えられる質問をして、お題をあてるゲーム。
どんなお題があるかもわからないので、そもそも何を質問したらいいかもわからなくなってしまうこともしばしば。
的確な質問でどんどん当てていく子もいれば、当てる役がイヤで、みんなにヒントを出す係を買って出る子もいたり、ここも様子は人それぞれ。
「食べたら毒ですか?」となぜか「食べる×毒」にこだわる子がいたり、ほぼ答えのようなヒントを出す子がいたり、逆に絶妙なラインでヒントを出してクエストフレンドを悩ませる子がいたり、対話の中身もそれぞれ。
オンラインでは見られない、お互いに顔を見合わせて笑うようなシーンもたくさんあって、改めて対面のよさを感じた時間でもありました。
ito
それぞれに1枚ずつ配られた手札の数字を、決められたテーマで表して、数の大小を当てていくゲーム。
テーマも例えば「人気のアニメキャラ」とか「強い動物」「みんなが好きな食べ物」などいろいろです。
例えばテーマが「みんなが好きな食べ物」で手札が10だと「ハンバーグくらいかな?」とか99だと「ピーマンかな?」みたいに、それぞれのテーマに沿って数字を表していくんです。
1〜100の数字の手札があるので、例えば、1・50・100とかならわかりやすいけど、78・79・80とかだと難易度が爆発的に高まります。そして人数が増えれば増えるほど、難しくなります。
最初は1チーム4人で取り組んでいたのですが、「4人だと結構正解するね!」と気づいた2チームが合体。職員さんも交えて9名でチャレンジを始めました。
9名でのチャレンジだとなかなか正解しないのですが、失敗も笑いにしながら&失敗した人を責めることもなく、楽しんでいるみんなの様子をとても頼もしく感じました。
今年度のはたちクエスト
2024年度は原則オンラインの活動も多いのですが、施設の外に社会科見学に行くなど、みんなで一緒に体験する活動も年に2回予定しています。
今回の対面でのはたちクエストでそれぞれの仲が深まった様子から、この体験型の活動がより楽しみになってきました!そして、オンラインでのクエストの時間も、少し関わり方が変わるのではないかなという気がしています。
対面が増えてバージョンアップしたはたちクエストがどうなっていくのか、私自身もとても楽しみです!
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