【HUGノート】それぞれのロボットとの向き合い方
こんにちは。HUG for ALL代表のあややです。毎日の暑さにエアコンが手放せなくなってしまい、暑さと冷えで体が混乱しています(笑)。
酷暑の中でも汗だくでも、元気いっぱいの小学生や中学生がなんだか眩しいような気持ちです。あのエネルギーはどこから出てくるんだろう…。
さて、今日はそんなエネルギーいっぱいの子どもたちと取り組んだ、プログラミングをテーマにした「あそびクエスト」のレポートです。子どもたちをみていると、その強さや可能性に圧倒されたり、わくわくしたり。今日はそんな子どもたちの姿をお伝えしたいと思います。
修理しちゃう?!できちゃう?!
まず最初は久々にクエストに参加した小6のしょうくん(仮名)。まっすぐ動くはずのネズミロボットが、なぜか前に進まずに回転し続けるのをみて、「これ、壊れてない?」とロボットをチェック。
「やっぱりなんか変かも」と、ドライバーを片手に分解し始めました。それから1時間近く、根気強くロボットと向き合った結果、見事に原因を突き止めて、故障箇所を直して、ネズミロボットがまっすぐ動くようにしてくれました。
大人でも「壊れてるね…」とお手上げになりがちな精密機器。分解して中身の構造を見て、細かい作業をするって、かなり好きで得意なことなんじゃないかなと思います。
これまで「アートの感性の素晴らしさ」という強みが際立っていたしょうくんですが、細かい作業や精密機械の分析、構造の把握なども彼の強みなんだなと発見しました!
ロボットで会場一周チャレンジ!
前に〇個進んで、左を向いて、また前に〇個進んで…という、ロボットの動きの規則性をいち早く理解したしんやくん(仮名)。
ロボットの「1つ前に進む」が、自分の「足のサイズ」とほぼいっしょということに気づいて、空きスペースを通って、ロボットが会場を一周できるように、会場内の計測を始めました。
途中で他の子に邪魔されたりもして「もー、なんだよぅ!」と言いながらも、仕方ないなぁという顔をしてまたイチから数え直す。
そんな姿を見ていると、地道に努力したり、一つひとつ積み重ねることが得意なんだなとしみじみ思います。私だったら多分途中で「あー、もう!!!」と言ってやめているはず…!
エネルギッシュでパワーあふれるしんやくんですが、この根気強さと粘り強さ、根っこのまじめさやストイックなところも、彼の強み。「やろう」と決めたことをやりぬく強さを持っているんだなぁと思います。
そういえば以前にも、スクラッチアートを根気強く原画通り削って、めちゃくちゃきれいな作品を作ってました。地道にコツコツ。やっぱりしんやくんの強みのひとつなんですね。
どう動くんだ?!の探究
こういう理科実験的なものに並々ならぬ集中力を発揮するのは小3のたいきくん(仮名)。床に寝そべって、ロボットの動きをじっくり観察するところから始まりました。
ロボットがどう動くのか、自分の思うように動かして、自分の思うような結果を生むにはどうしたらいいのか。試行錯誤しながら何度もトライしている姿が印象的でした。
これまではうまくいかないことがあるとイライラが募って癇癪を起こすことも多かったたいきくんですが、今回は思うようにいかなくてもイライラをぐっと抑えて、次やってみよう!と気持ちを切り替えるシーンが何度もありました。
「失敗するのがいやだ!許せない!」みたいなところから、「失敗してもいいんだ、大丈夫なんだ」という気持ちが少し芽生えてきているのかもしれないなと思います。
もともとあった理科的なものに対する探究心や好奇心、それに「失敗しても大丈夫」という挑戦する心が加わると、いろいろ実験を重ねて試行錯誤する未来も見えてくるような気がします。
さいごに
こんなふうに、あそびクエストでは、子どもたちそれぞれの個性が見られて、毎回何かしら新たな発見があるような気がします。子どもたちの個性・可能性は本当にさまざまで、そんな姿に私はいつもわくわくします。
子どもたちのこの可能性を、この力を、どんなふうに寄り添って伸ばしていくことができるのか。これからもそんなことを模索しながら、子どもたちと関わっていきたいと思います。引き続き応援よろしくお願いいたします!
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