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【あややノート】第8回 HUG for ALLの活動で大切にしたいこと

こんにちは。HUG for ALL代表のあややです。気づけばもう8月。子どもたちお待ちかねの夏休みも始まりました。我が家の近所の川でも、毎日小学生たちの遊ぶ声が響いています。今日は私が、HUG for ALLの活動で子どもたちと向き合う中で、大切にしたいと思っていることについて、書いてみようと思います。

子どもの価値観を尊重する

活動の中で、私が最も気をつけたいと思っているのは、「大人の価値観を押し付けない」ということです。

大人から見た「正しいこと」が、子どもたちにとってもそうだとは限らない。「正しいこと」を伝えても、子どもたちの心は動かない。だからこそ、まずは子どもたち自身の「価値観」を大事にしたいと思っています。

それぞれが今持っている「価値観」や「考え」は、これまでの人生の中で一人ひとりが積み上げてきたもの。それがどんなものであれ、それを否定することは、その人の人生を否定したように感じられてしまうのではないかと思うのです。

子どもたちが持っている「価値観」や「考え」を肯定すること。理解しようとすること。自分の価値観や考えと違ったときに、否定するのではなく、まずはその違いを知り、受け止めること。それが、子どもたち一人ひとりを尊重することにつながり、子どもたちとの信頼関係につながっていくのではないかと思います。

子どもたちの中にある「価値観」を知っていくことが、私はとても楽しいです。「この子はこんな考えを持っていたのか」「こんなふうに感じるんだ」という驚きと共に、「また一つこの子のことを知ることができた」とうれしくなります。

そんな発見の喜びをもって、子どもたちと対話をし、その「価値観」を尊重し続けていく。そんなかかわりを、子どもたちとしていきたいなと思っています。

対等に対話をする

よくHUGメンバーのみんなと「”大人として”じゃなくて、子どもたちと同じ目線で、対等な立場で話したいよね」という話をします。

イメージで言うと、「大人として」のかかわりは、上から子どもを見下ろしている感じ。子どもを観察しているような、評価しているような、そんなまなざしです。「対等な立場」でのかかわりは、目線が子どもと同じ。子どもを見るのではなく、子どもが見ているものを、同じ高さからいっしょに見ている。子どもと同じ景色を見て、同じように感じようとするまなざしです。

「まなざし」の違いのイメージ

子どもたちが何を感じているのかな?どう思っているのかな?子どもたちの気持ちを理解しようと、隣に立って同じものを見ようとするかかわりは、子どもにとっても安心感がもてるものなのではないかなと考えています。

子どもたちを「評価」するのではなく、隣に寄り添い、いっしょに考えていく、対等な立場である。そんなまなざしをもって、子どもたちとかかわっていきたいと思っています。

「できるようになったこと」に目を向ける

今現在の「できる・できない」を評価するのではなく、その子が「できるようになったこと」に目を向け、それをしっかりと認めていく。私が理想としているのはそんなかかわりです。

一人ひとりの子どもたちと長く向き合い続けている私たちだからこそ、数カ月単位で・または年単位で、子どもたちが「できるようになったこと」に気づくことができます。

その変化・成長に目を向けたうえで、しっかり言葉にして子どもに伝えていく。それができれば、「自分もできるようになったんだ」と自己成長感を感じて、自分自身への前向きな気持ちが生まれます。前向きな気持ちが生まれれば、また何かをがんばろうという気持ちになる。そしてまたできるようになることが増えていく。

そんな循環が子どもたちの中に生まれていくように、子どもたちにかかわり続けていきたいと思っています。

私自身の願い

ここに書いた3つの「大切にしたいこと」。これは実は、子どもたちに対しでだけではなく、他のまわりのすべての人たちに対して、そして自分自身に対しても、私自身が「こうありたい」と願っていることです。

一歩ずつでも、理想とする自分の在り方に近づいていきたい。HUG for ALLも一歩ずつ「こうありたい」という姿に近づいていきたい。少しずつでも、前に進み続ける姿を、子どもたちにも見せながら、私たちは活動を続けていきたいと思います。

これからも、応援よろしくお願いいたします。

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