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【あややノート】第6回 子どもたちの姿に思うこと
こんにちは。HUG for ALL代表のあややです。
私たちHUG for ALLはこれまで50名以上の子どもたちと出会ってきました。今現在は幼稚園の年長さんから高校2年生まで、合計39名の子どもたちといっしょに活動をしています。今日はそんな「子どもたちの姿」から思うことをお話させてください。
一人ひとりの”個性”と”成長”
子どもたち一人ひとりはそれぞれ個性がある。当然のことなのですが、これまで出会ってきた50名以上の子どもたちを思い返すと、それをしみじみ感じます。
スポーツが大の得意で、周りに流されない強さを持ち、「成果を出すには人より頑張らなきゃ」と言って努力を重ねる子。
大人にも年下の子どもたちにもナチュラルに優しくて、さりげなくまわりに気を使いながら、その場の雰囲気を柔らかくする子。
愛想がよくて人当たりは柔らかいのに、実は負けず嫌いで自分が納得いくまでとことん追求を重ねる子。
自分の感情を言葉にするのが苦手だけど、実はすごくこだわりを持っていて、自分の世界観を築き上げている子。
周りの反応をすごくよく見ながら場の雰囲気を作り、会話の主導権を握って全体を仕切ることが得意な子。
モノづくりになると細部までこだわって集中力を発揮して、1プロセスに1時間以上かけても納得のいく完成度を求める子。
発想力が豊かで、ほかの人が思いもつかないようなことを考えて、果敢にそれに挑戦しようとする子。
色彩感覚やデザインセンスが豊かで、こだわりの作品をSNSなどで発信したいという、センスと発信力のある子。
いろんなことを試してみるのが好きで、どんなときにもちょっとした実験をしている研究者肌の子。
想像を広げて、自分の中にストーリーを作って
短編小説のような作文を書く子。
…ちょっと思い浮かべるだけでも、一人ひとり全然違う、それぞれとても素敵な個性がこんなにある。子どもたちは可能性の塊だなと、改めて感じます。
そしてこの個性って、年を重ねるとどんどん伸びていくし、豊かになるものだなぁとも思います。もともと持っている個性がなくなることってたぶんなくて、それ自体が伸びたり、ほかの新しい個性が出てきて広がったり、そんなふうに成長していくんだなと、子どもたちを見ていると実感します。人が齢を重ねること、経験を重ねることの意味ってこういうことかな…と、子どもたちの姿に、日々学ばせてもらっています。
見守る喜びと手助けができる幸せ
一人ひとりの輝く個性を見つけて、それが伸びていく様子や広がっていく様子を見守っていくことには、とても大きな喜びがあります。家族や親族以外で、幼稚園や小学校から20歳を超えるまでの人の成長を見守れることって、なかなかないこと。なので、これはすごく幸せなことだと思います。
さらに、その個性を豊かに育み、自分らしく生きていくための手助けができれば、それはもっともっと幸せなこと。HUG for ALLの活動を通して、そんな「幸せ」をたくさん生み出すことができたらいいなと思います。
児童養護施設でくらす子どもたちには、それぞれの人生を豊かに生きてほしいし、それぞれの”幸せ”を築いていってほしい。そして、自分自身が”幸せになること”によって、周りの大人たちを幸せにしていることを知り、”もっと幸せになろう”と思ってほしい。
そんな幸せの好循環が生まれていくのが、私の願いなのかもしれないなと思います。
さいごに
最近、理事のやまちゃんに薦められて、「みんなの才能研究所」というPodcastを聴きはじめました。
意識せずについついやってしまうことを「才能」と定義して、それを見つけて活かしていくにはどうすれば?ということを探究されている番組なのですが、この番組を聴くたびに「ああ、子どもたちにもこんなふうに”才能”を活かして楽しく自分らしく未来を生きてほしいなぁ」という気持ちになります。
この春から始まった「はたちクエスト」を通して、子どもたちの未来をいっしょに考えながら、この願いを現実にしていきたいと思います。これからもHUG for ALLを応援いただけるとうれしいです。どうぞよろしくお願いします。
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