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「魔法使いの女の子」製作裏話 #5

Ozone 9 Elements

さて今回は文明の利器に頼ってみようと思った。iZotope社のOzone9だ。これは何かというと、曲の仕上げにマスタリング作業というのがある。最後ミックスした音源を、いい感じに仕上げなくてはいけない。

しかし、このいい感じというのがわからない。しかしこのいい感じをAiがやってくれるプラグインがあるとのこと。それはありがたいので、うちに来てもらおうとギャラ(定価)を見てみると結構なお値段。

三種類の人がいるので一番安い「Ozone 9 Elements」でも15000円ぐらい。うーむと思って以前断念したことがある。しかし今回お安くなるキャンペーンを6月いっぱいやっているとのこと。何やらおまけもあるようだが、取り敢えずは、Ozone 9 Elementsだけでも来ていただこう。

毎回思うがプラグインを入れるたびに、メーカーに新規登録してアクティベーションしなくてはいけないのが一苦労だ。何度もやっているのだが、いきなり質問来るので、辞書片手に「ここイエスで良いよね?」「なんだこの長文、言っている意味がわからない。」「誰かアクティベートの仕方を書いている人はいないか。検索検索!」とつぶやきながら、なんとか導入する。ふぅ、これで満足満足、やり切ったぞ。

いやいや、実際試さないと。最後のマスタートラックにプラグインとして挿入する。私のところに来てもらったのは一番下のOzone 9 Elementsというもの、これだといじるところは2つしかない。「INTENSITY」は最大音量、「DESTINATION」は目的、配信用とCD用がある。いじるところはこれだけなので悩む必要はない。これでマスタリングすればもう悩むことはない。

まだ今回の曲はできていないので、過去の曲で入れてみると、やっぱり変わる。なんというか音がはっきりすると言ったら良いのだろうか、粒が揃うと言ったら良いのか、なかなかの「いい感じ」である。調子に乗って他の曲もやったが、何にも変わっていないなぁって思うのもあった。全て劇的に変わるというわけではないようだ。そのときは私のマスタリングとOzone9のマスタリングが同じなのだと思って、内心ほくそ笑むことにした。

#魔法使いの女の子

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