凍葉
君の心
凍らせて
雨の日のあとに野山を歩くと、あちこちが凍っています。雪にもなったのでしょうか?カサカサとした枯葉の足音ではなく、ピキッとかパキッとかいう音になります。大地を濡らし、冷え込んだことで、全てを凍らしていました。枝先や、幹まで、白く凍りついています。こんなに凍りついた森では、葉っぱの一枚一枚も凍らせて、命の全てを奪おうとします。だから森の命の音はわずかにしか聞こえません。でも、わずかながらに残っています。とても寒い時季を過ぎて暖かくなると、落ち葉だって森を温めるのに役に立ちます。今だけ君を凍らせるけれど、その氷が解ける時は必ず来るのです。
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