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「月は満ち欠ける」制作裏話 #5(最終回)

リテイク

山を歩きながら歌うと、気分が良かった。自分が作ったばかりの曲を聴きながら、なんていい曲なんだと思いながら歩く。(^^;)
まあ自分の曲をそう思っていては世話ないのだけれど、まあ自分ぐらい自分の曲好きでもいいではないか。(^^;) だって他に聴いてくれる人いないんだもん。

でも何だか引っかかる場所が出た。最後の歌詞だ。最後は「あなたが好きと言うことできないの」になっていた。今まで月の形と彼の心をずっとなぞらえているのに、最後だけえらい直接的だなと思い考えた。

直前の「(心を)合わせることも(彼に)会うこともできないの」なんてなかなか漢字を使った表現としては気に入っている。しかしだ、最後なんだかきれいではない。もうちょっと詩的にできたらいいなと思っていた。山の上でコーヒー飲みながら考えていた。いい眺めを前にコーヒーを飲むのは楽しみなのでよくやる。

ぼぉっと考えいたら、思いついた。夏目漱石が「I love you」の訳を聞かれたときに、日本人は「愛してます」などと言わない「月がきれいですね」とか言っておきなさい、と答えたそうです。本当かどうかはあやしいところではあるのだけれど、とてもきれいでしかもみんな知っている逸話なので、それにあやかることにしました。
これで完成です。1週間前は絶望で苦しかった。できるかどうかわからなかったけれど、やってみたら何とかできました。よかったぁ。(^^)

〆切後

何とか投稿締め切りには間に合って、11月2日の20時にからのお祭りを楽しみにしていた。どうやら20時には投稿できなかったみたい。たくさんの曲を一斉投稿するんだ、多少の不具合は出るよなぁ。4800曲を一斉投稿なんて正気の沙汰ではない。ちょっとぐらい遅れるのなんてどうってことない。

結局、お祭りの期間中は自分の曲に逢えなかった。これはこの方の曲かな?とかあの方の曲かなとか考えているのは楽しかった。でもご本人に確認のDMを送るのは間違っていたら恥ずかしいのでしなかった。あとで答え合わせしたところ、ぜんぜん合っていなかった。よかった聞かなくて〜。(^^;)

無色透明祭が終わったあと自分のチャンネルでも発表してみた。満月の写真でちょっとだけ色がつきました。黒が多いので色付きとは言わないかもしれません。無色透名祭は白地で黒文字だから無色版、自分のチャンネルで投稿したMVつきは有色版。うまいこと言うなと感心する。

埋もれた埋もれないの話はあるけれど、これだけ多くの曲があるのだ。埋もれるの何で承知の上ですよ。ボカコレなど1000人位の投稿祭なんで「東京マラソン」に参加するようなもの。トップはオリンピックに出るような人なのだ。そんな人と一緒に走っているのだ。一位など取れるわけはない。(^^;)

それよりもそんな選手たちと同じレースに出られて東京の風景を楽しみながら走る。私のようなものはこんな感じでいいのではないか。今回の曲は諦めようと思っていた。それでも誰かが私を応援してくれて、いっしょにお祭りに出ようと言ってくれたのだ。こんなに嬉しいことはない。

結局お祭り期間の4日間で400再生という、私がだいたいひと月かかって達成する数まで再生してもらった。「無色透名」な私の曲を聴いてくれて本当にありがたい。これからも、たくさん曲を作ってみたいと思っています。
自分のチャンネルのほうでも聴いてくれてありがたい。聴いてくれた方にはもう感謝しかない。本当にありがとうございます。


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