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「くゆるかをり」制作裏話 #5(最終話)

アルケミー

もうこの際だから今回はLogic内蔵音源だけでがんばっちゃおうかな。今聴いている曲だけだと全体的に暗い。いや暗いのはいいんだけれど、彼女が思い出に浸っている。思い出だけはキラキラしているに違いない。ということでキラキラ出動だ。

キラキラと言えばエレピ だけれどすでに使ってしまっているから、ここはシンセの出番だ。ピコピコ音なら「Retro synth」。
だが今回は「ぽわっ」と丸っこいイメージ、風船の中にたくさんの思い出が出てくる感じ。そんなときは「Alchemy」。”錬金術”という名前の通り、たくさんのプリセットがある。あまりにも多いので、絞り込んでもけっこう選ぶのに時間がかかる、それでももうここは人と同じ、音色も縁だと思いあれこれ聞いていく。

もう疲れ果ててどうしようかなと思っていたところで出会えた。それが今回の間奏のシンセ の音。このポワポワっとした丸っこい音はイメージにぴったりだったので、これをもとにちょっといじる。お〜、淡い思い出が浮かんできそうだ。これはなかなかいいぞ。

そうするとなんだか間奏だけがぽわぽわするので、AメロBメロのところにエレピを入れてみた。お〜、これでなんとかなるんじゃないか。と思い大体の曲の完成。あとはMIXだが、これはトラック数ミクちゃんを入れて10トラックの曲なのでそんなに難しくなかった。まあそんなに難しいことはできませんが。(^^;) なんとか曲完成。でもいつも通り曲を完成させたあとの時間はあんまりない。ここまできたら間に合わせたい。

動画

さてもうそんなに時間は残っていない動画だ。それはいつも通りだ。写真を飾らせてもらって、いつも行っている喫茶店で撮影してきた。マスターに撮影許可をいただいて、撮影をする。他のお客さんがいない時間を見計らってコーヒーを出してもらい撮影する。

人は入ったり出たり出たりするから、たぶんものの1分ぐらい。その中で今回の雰囲気に合っているのを採用。なんとなく湯気が「くゆ」っているのにした。(くゆってるって何?)静かな曲なので、ゆっくり歌詞を出す感じで大丈夫なはず。

でもあんまり何にもないと寂しいので、風船の中に思い出が出てくるイメージで作ってみた。湯気ぽい中でそれが出てきたらいいなと思い、間奏であんな演出してみた。自分の動画の中ではかなりいい感じ。と自己肯定をした。
最後、彼女が出て行ったあと、飲み切ったコーヒーカップが冷めた表現をしたかった。思い出と共に湯気が消えていく表現をしたかった。なんとなくでも伝わると嬉しいなぁ。(^^)

ゆっくりボカロ曲投稿祭

今回のお祭りは、なんだかみんないつもと違うことをしていて楽しかった。私もいつもの曲調とは違うし、ちょっと大人の女性をお話にしたので大丈夫かなと思った。でも心配無用だった。BPM135以下というなんとなくなじんだBPMで心地よかった。

激しい曲、ゆっくりな曲、いろんな曲がこのBPM135以下であることに気づき、速いだけではないボカロ曲の可能性を見た気がした。速い曲がまだあまりない私としてはいい追い風になった。やはり自分が作りたい曲を作るのが一番だな〜、と気づかせてくれたお祭りでもあった。いい祭でした。主催者さんたちに感謝です。

最後に、聴いてくれた人への感謝は述べたい。こんな私の小さな世界の曲を聴いてくれたのは本当に嬉しい。一人一人ご挨拶しに行きたいぐらいだが、それもままならない。だからここで言わせてもらいたい。聴いてくれた方、このnoteを読んでくれた方、本当に本当に感謝です。ありがとうございます。(^^)


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