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「ワガママ魔法使い」製作裏話 #1

絵本

またまた裏話を書いて行こうかなと思う。前回の「僕の親友が恋をした」は疾走感を出したいなと思いながら作った。ざ〜っと流れるように青春劇が展開するといいなと思っていた。その反動なのか、今回は絵本を開いて読み聞かせるような曲になればいいなと思った。

小さな子供に読み聞かせるようにゆっくりとしたメロディーで進んでいく曲にしようと決めた。テンポは遅めでゆっくりとした曲を作るのがいいかな。このとき思ったのが絵本を読むスピードってどのぐらいなんだということ。わからないなぁ。それならば自分で読んでみよう。

有名な新美南吉氏の「ごんぎつね」は持っている。黒井健氏の淡いイラストは誰もが一度は見たことがあるだろう。しかしこれはもう表紙を見ただけで最後の結末を思い出し泣けてしまうのでだめだ。
それならば同じシリーズの「手ぶくろを買いに」だ。これならばゆっくり読むことができる。

豆を挽き、コーヒーを淹れ、準備万端でゆったりした気分で読む。何度読んでも好きなお話だ。ちょっとした感動もあるのでいい。ではなかった、読むときの感覚だ。とても速く読むスピードとゆっくり読むスピードで読んで、体にスピードを入れてみた。こんな感じかなとある程度のテンポを決めた。

魔法使い

さて、絵本のような曲といってもどんな話なのか決めないとメロディーもコードも決められない。だからどんな話にすればいいのか考える。私の頭の中の妄想リストはやはり魔法使いシリーズかなと思っていたのだけれど、どちらかというと学園ものに近い感じだ。そう言うことで今回、昔話風にしてみたらいけるのではと思いたつ。そうしたらむかしむかしあるところに…みたいな話にすればいいはず。

この頃ちょっとのんびりしすぎて師走も一週目を終えたあたり。まあ忙しいとはいえなんとかなるだろうといろいろ構想を練っていた。こういうことしているから最後がいつもきつくなる。


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