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逢花行 2024

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身の回りに咲いている小さな花たちを集めました。大自然ならぬ「小自然」です。あなたの周りにも咲いているかも。
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ここは彼岸花が密集して咲くところ。 お彼岸の時にきたけれどパラパラだった。 もう神無月になったんだから咲いたよね。って思って寄ったら、 燃えるように咲いていた。

昨日の暑さに変わって、今日は寒い。 雨が降っているせいかもしれない。 初夏に花を咲かせたギボウシ の葉っぱが色づき始めている。 もうすぐ色がなくなる世界、その前に色を変えるのだ。

畑の隅っこに赤ジソが咲いていた。 どこから逃げてきたわけでも無いのにおひさまを浴びていた。 光を浴びた小さな花は、 小さな世界の宝石となる。

山に行ってきた。 山栗が落ちていた。 まだ中に栗が入っている。 これを食べるのは誰なのだろうと想像していたら口元が緩んだ。 誰もいない山の中の話である。

日が暮れるのが早くなった。 いつもの時間でも暗くなってきた。 そんな中黄色いキクイモが咲いていた。 お日様が弱くなるとともに大きくなったね。 空に向かって大きく咲いてた。

仕事で移動中ちょっと公園に立ち寄った。 木々の下でツルボを見つけた。 都会では逢えないと思っていたから驚いた。 ここが田舎の頃からずっといるんだね。

家の近くで毎年コスモスが咲くところがある。 8月に入るとパラパラと咲いていたのだが、今年はやっと咲き始めた。 暑い夏はどうやらコスモスも堪えていたらしい。 少しずつつぼみも増えてきたので、また咲くだろう。

マリーゴールドを見つけた。 いつもならたくさんいるはずなのに、今年の夏は暑かったせいだろうか。 久しぶりに会った気がするので声をかけてみた。 また冬の始まりまで色を見せておくれ。

シオンが咲いていた。 ずいぶん大きかったので咲いていたはずなのに気付けなかった。 急に寒くなって秋になったせいだろうか。 季節は気持ちまで変えてしまうのだろうか。

谷川岳に行ってきた。 もう秋の花のオヤマノリンドウは枯れ始めていた。 高い山はもうすぐ花が終わる。 今逢えたことを大事にしたい。

暗い夜道を歩いていたから、 パッと明るくなってお月様が出たとわかった。 雲の隙間から出たい十六夜の月は、 私に何を伝えたかったのだろうか。

田園地帯に行くことになった。 少し早くついたので暑い中少し散歩した。 涼しい木陰から見る稲たちは、 暑い日差しを浴びて育っていた。

今晩の月は中秋の名月。 だけど14番目の月。 完成前直前の美しさ、 少しかけている高揚感。 そんなものに惹かれてしまった。

森に霧がかかってきた。 また白の世界に溶けていく。 真っ白な光と共に、 音までも奪っていく。