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逢花行 2024

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身の回りに咲いている小さな花たちを集めました。大自然ならぬ「小自然」です。あなたの周りにも咲いているかも。
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もうそろそろと思って通った公園。 ギボウシの蕾が上がってきはじめてた。 梅雨前になると上がってくる蕾は、 梅雨入り前の青空を目指すのだ。

街の中の公園にシモツケが植えてあった。 赤いのは山でよく見るけれど、白いのはあまり見ない気がする。 花が咲いているとつい見てしまう。 花が咲く木はやっぱりいいな。

信号待ちでふとみたらナスの花が咲いていた。 実をいただく野菜は花が見られるからいい。 紫色のナスと白いじゃがいも。どちらもこの時季に咲く。 夏が大好きな野菜たちだもんね。

去年もどこかであった黄色いアカバナ。 また今年も逢いにきたのかい。 私はすっかり忘れていたけれど、 君はちゃんと覚えていたんだね。

小さいけれど、本葉が出てきてるアサガオがいた。 こんな隙間に種が落ちてやっと出てきたんだね。 去年の鉢は片づけられちゃったけれど、 今年も大きく咲いておくれ。

青いアジサイも色づいてきた。 色づいているのはガクなので花びらではない。 それでも自分を見てきたもらうために、 色を染めて生き抜いてきた。 美しいけれど、力強さもあるのだ。

ジャガイモ畑を見かけた。 もう花が咲いていた。 白いので男爵かな? 吹く風は心地良かった。

移動で久しぶりに通る公園に来た。 ここで一度ユリは絶えたがどうなったろうと思っていた。 そうしたら一本伸びていて蕾を持っていた。 もうすぐ夏になるのを教えてくれた。

少し気持ちが揺らいだ僕は 君を見ることができなかった。 真っ直ぐこっちを向く君は、 とても強くこちら側を見る。

この前のアジサイの蕾、上がってきました。 花開きそうだけれどもうちょっと先かな。 梅の実が成り、梅雨に入ると生き生きしてくるアジサイの花。 ちゃんとその季節にあった花がいるのですね。

庭に生えると抜かれてしまうドクダミ。 ちょっと名前で損しているドクダミ。 そんなドクダミが夕日を浴びていた。 いつもは日陰で見るけれど、今だけはお日様の下。

雨に濡れたナルコユリ。 静かに静かに音がする。 雨に消えそうな気もするが、 どこまでも遠く響いていく。

早春の間はひとつふたつの蕾だけだった。 今はこんなに増えていたマツバボタン。 まだ後から後から蕾が上がってくる。 あのときずっと我慢してたもんね。

ここのお宅にはブラックベリーがいる。 種がジョリジョリいうのであまり食べないが、実をいただいた時は酸っぱくて美味しかった。 今年も花を咲かせで実を成らせるのだろう。 あの酸っぱいのを思い出した。