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㊽「エスペラント語とジョージソロスの親父」の巻

たまにはこういうのもいいかなってことで、いつもと全然関係ない話をぶっこみます。

今回はエスペラント語とジョージソロスの父親についてのお話です。

まず、ジョージ・ソロスって何者やねん、というわけなんですが、陰謀論でよく出てくるこの人は、ハンガリーブタペスト出身のユダヤ人で投資家、慈善家とあります。また哲学者とか政治運動家という肩書というか、一面もあります。

一般的には、やはり投資家ですかね。

バフェットやジムロジャースなんかと世界三大投資家ともいわれています。

政治運動家ということで言えば「国境なき政治家」とも自称しているそうです。

この「国境なき政治家」という自称も、なんとなく世界を裏で操っているという陰謀論的なイメージにもつながりますね。

で、興味深いのは父親であるディヴォドア・ソロスなんですね。この人は弁護士、エスペラント作家だったということなんですが、弁護士はともかく、気になるのはこのエスペラント作家という聞きなれない肩書ですね。

エスペラントというのは、いわゆる人工言語呼ばれているもので、母語が異なる人同士でコミュニケーションをとる際に使われることを目的とした国際補助語の一つで、エスペラント語はその中で最も世界的に認知され普及した言語ということになっています。

人工言語なので、作った人がいます。エスペラント語は、ポーランド出身のユダヤ人ルドヴィコ・ザメンホフという人が作りました。

エスペラント語を母語にするというよりは、母語と他に第2言語としての国際補助語を目指してこの言語を作ったということです。

で、ジョージ・ソロスの父親はこの言語での作家だったということですね。

当然、ジョージ・ソロスのエスペラント語はネイティブだそうです。

その意味で、よく言われる「世界統一政府」とか「世界新秩序」といった陰謀めいた考えとも相性がいいですよね。


まあ、それを別にしても、このエスペラントはとても興味深いですよね。

ちなみに、日本語由来のエスペラント語の単語もあります。

  • アニメーオ → アニメ

  • オタコ → オタク

  • カミカーゾ → 神風

  • カラオケーヨ → カラオケ

  • マンガーオ → 漫画

  • テンプーロ → 天ぷら

  • ソレドーヨ → それどうよ

  • モレソーヨ → 漏れそうよ

※注)2つほど私が考えた偽エスペラント語が混ざっています。

知らない人からしたら、まるで冗談みたいですが、これマジなんですね。ちなみにエスペラント語では名詞の語尾は必ずoになるそうです。

なんだかオシャレな感じの音感もあって、最近の新しい概念かと思いきや、1887年に最初の文法書、単語集が発表されたということなので、意外に昔からある人工言語ということになりますね。

日本でも身近なところにこのエスペラント語がつかわれていることがあって、意外なところでは、ヤクルトとかね。丸の内の複合総合施設「丸の内オアゾ」もエスペラントから付けられたそうです。

日本では、あの二葉亭四迷がエスペラント語を学んだ(習った)といわれていて、16の基本文法を身につければ、ちょっとした文章も書けてしまうほど、その簡単さに驚いた、というようなことを言っています。

また、「銀河鉄道の夜」で有名な岩手の作家宮沢賢治もエスペラント語を学んだとされています。

宮沢賢治の作品に出てくる有名なイーハトーヴォという地名は「岩手」をエスペラント語風にしたものといわれていますよね。

エスペラント語は、あくまで第2言語というコンセプトなので、母国語があっての言語ということになります。

なので、それぞれの母国語は維持、尊重しながら、多言語圏の人ともコミュニケーションがとれるとしてその考え方にも共感する人も多いようです。

ただ、ユダヤ人発の人工言語ということで、そこに世界征服のための陰謀をみる人もいて、有名なところではヒトラーが「我が闘争」の中でエスペラントを非難している記述があるようです。※ナチスではエスペラントは禁止されていました。

弾圧もあって、エスペラント語はそれほど広がってはいかなかったようですが、一部には熱狂的な支持者がいて、いまだに国際的な活動は続いているようです。

一説には、エスペラント語はオーガニックな言語と違って、文化の蓄積がないので人々に根付かず、広がりにくいといわれていて、これは確かに、と思ってしまいました。


※)今回はちょっといつもと違った感じの内容にしてみました。話のネタ的なね。ま、たまにはいいですね。スキ/フォローありがとうございます。励みになります。




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