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46日目 スペイン・ポルトガル 3,000kmのロードトリップスペインベテラン撮影コーディネーターのぶらり旅

46日目

昨夜は思ったよりも涼しく、ゆっくり休めた。ここの所色んな所の気温をチェックしていたが、マドリッドがいつも一番高音だったので心配していたのだ。幸いここにはエアコンや扇風機が何台もあり、最悪の場合にはつけて寝ることができるのだが、どうも慣れていない。昨夜は寝るときにタイマーにしてあって、その後は窓も締めっきりで朝まで眠れた。マドリッドは高地なので、朝晩は涼しく、空気が乾燥しているので、助かる。

みんなで朝食を食べ、息子夫婦は仕事。私と孫は彼が今大好きなレゴで遊ぶ。色々なシチュエーションを考えて作って話を進めていくのだが、例えば昨日は迷路と洗車場。今朝のテーマはピクニック。色んな乗り物を作って皆を乗せていく。食べ物も色々と積んでいかなくてはいけないし、人も髪型やかぶり物を変えて、いつもと違うようにしていく。誕生日の人もいるからケーキも作って、と順調だったが、何故か孫のお巡りさんが家に食べ物が無くて、お金がないので買えないからと、すべての食べ物を持って家に閉じこもってしまう。電話をしても出ないが、突然家の鍵が届く。訪ねてみると今から船でパリに行くと、でかけてしまった。パリでは女の子が待っていてくれたとさ。(笑)

10:30に徒歩15分位のもう一人のおばあちゃんの家に二人で歩いて行く。いろんな話をしながらもう少しで着くという所で、突然「痛い」と大粒の涙で泣き出す。話を聞くとどうもTシャツに止まった虫をはらったら、指を刺されたらしい。とりあえず持っていた冷水の水筒で冷やしながら家に行く。出迎えたおばあちゃんたちに事情を説明し、孫はおばあちゃんと治療をしに部屋に行く。あとで彼女が来て、指が痛くて公園では遊べないから、部屋でネットのテレビを見ているそうだ。やれやれ。私はおじいちゃんと一緒にしばし歓談。彼は子供の頃よくサンタンデールに避暑に行っていた、と息子から聞いていたので、今回私が行ったサンタンデールの各地の話や、当時彼は9人兄弟と両親とで毎夏3か月親族の別荘に行っていたが、マットレスを含む家財道具一切をいかに母親がうまく梱包して、皆で手分けして持って列車で運んで行ったか、という話に始まって、ガウディのカプリチョス邸のあるコミージャスをはじめ、なぜ北スペインには大きな紋章を掲げたお屋敷が多いのかと聞くと、歴史に大変詳しい彼は、中南米で功績をあげた多くの人たちは、当時イダルゴという貴族となり、紋章をもらい、税金を払わなくてよかったそうだ。従って地元に戻り、彼らが初めにしたのが大きな屋敷を立てて紋章を掲げ、誰が見ても分かるようにしたことだったそうだ。納得。スペインでは今日も二千以上の貴族がいるらしい。

私達は三人で買い物に出かける。しかし二人の歩きがゆっくりなので、彼らには家に帰ってもらい、私は分かれて昼食の買い物をして帰ることにする。昼は息子のリクエストで、冷やし中華。

午後も静かに家で遊んで、ちびの一日が終わる。私たちはその後、来月の彼らの日本旅行について色々話す。地震や台風となかなか心配な昨今の日本だが、無事に楽しい旅行になると良いのだが。

そんなこんなで、今日は写真が無くて、すみません。


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