2019〈福岡‐沖縄‐高雄‐大阪‐東京‐福岡 〉All Peach 一週間の旅③(1日目・後半)
旅の1日目は福岡から那覇へ飛び、レンタカーで海洋博公園へ。戻りの高速料金所直前になって財布が見つからない。さぁ、どうする?!
★那覇から美ら海水族館へ戻る★
海洋博公園管理センターに電話しても沖縄記念公園事務に電話しても、虚しく営業時間案内が聞こえるだけ。頭の中が真っ白に。
戻るしかない・・・
22時までにレンタカーは返せないな・・・
財布見つからなかったらどうしよう・・・
高雄行けるの?
いや、その前に高速代は?ツケは効くの?
とにかく行動を起こさない事にはどうしようもないと料金所に進み事情を話す。案の定思いっきり困惑顔になるスタッフさん。(そーだよね…)
困惑しながらもきちんと話を聞いてくださり、要所要所で何度も確認を取りながら30分ほどかけて料金後納の書類を作ってくださった。ありがたい。
手続きを終え、海洋博公園に戻るとして今の状態で高速を使えるかというアホな質問に一層困惑を深めるスタッフさん。
「許田ICで同じことをするでしょうねぇ(困)」とのお答えと表情で察して下道で行くことに。
深くお礼を述べ高速を降りて一般道で北上・・・激混み・・・
いやまてよ。ここでスイスイ走ったら焦ってスピード出して絶対やらかすからこれでいい。
こんな時こそポジティブ・シンキング。(開き直りとも言う)
と、ここで小銭入れとIC乗車券があった事をいきなり思い出す。
全部で2500円ほどある。
よし、飲み物が買える!!
暗い道をゆるゆる走りながら考える。
(所持金分散は本当に大切だな)
(見つかったら財布買い替えよう)
(行って帰って、那覇到着は2時か)
(ホテル代前払いで朝食付けててよかった)
(飛行機11:25発だから空港チェックインはギリ10:30だな)
(レンタカーの返却は大丈夫だな)
(あるといいな、財布)
無かったら・・・ほんとに明日どうしよう。
そんなこんなで23:00頃に再びP5駐車場に到着。
すぐそばの自動販売機の周りを探す。探す探す探す。
やはり・・・なかった・・・
その場で膝から崩れ落ちる。(2回目の脳内ホワイトアウト)
★闇夜に灯火★
と、その時、中央ゲート付近に小さな明かりが見え人の声が!
藁をも掴む思いで全速力で走り大声で叫ぶ!
「すみませーーん!すみませーーん!!」
「ちょっといいですかーーーー??」
そこにいたのは2人の警備員さん。
少し驚いていたが、鍵のかかった門を挟んでのやり取りだったので結構冷静に対処してくださった。
(いやいや・・・夜中におばちゃんが必死の形相で叫びながら走ってきたら怖いよね・・・反省)
「かくかくしかじかで、もしかして海洋文化館か水族館で落としたかもしれない。宿直の方がいらっしゃるなら確認してもらえませんか」と、今思えばかなり厚かましいリクエストをした。(本当にすみません・汗)
それに対し「落とし物があった場合、管理事務所の職員さんが対応する。職員さんは明日朝8時出勤予定。場合によっては6時頃に来ることもあるが分からない。」とのお答え。
8時15分までにここを出発すれば何とか飛行機に間に合う!
いろいろ検討した結果、職員さん宛にメッセージと連絡先を置いてもらい朝番の警備員さんにも伝言してくださる事になった。それから、近くに交番があるので遺失物届を出しておいてはどうか、とのアドバイスももらえた。
料金所の方といい警備員さん方といい、沖縄の人は本当に温かい。
こんな遅い時間、早く帰りたいだろうに労いながら丁寧に対応してくださる。
連絡先交換時にしっかりお名前を確認し、福岡に戻ってお二人にこちらの名産品を送ったのは言うまでもない。
★車中泊の準備中に・・・★
明日に向けて一縷の望みができた。現在時刻は23:30。さて次は?
ガソリンの残量も心もとないし、職員さんの6時出勤に賭けるならとんぼ返りになるので車中泊することにした。遠距離運転をする事がたまにあるので慣れてはている(笑)
後部座席をフラットにし、着替えを枕にスカートを掛布団にして、汗拭きシートがお風呂代わり、洗顔歯磨きは公園入口のトイレで済ませればいいか・・・助手席を前に出してと・・・あれっ
財 布 が ・・・ あ る よ ?
何と!助手席シートとセンターピラーの間、床上10センチくらいのでっぱった所に財布がちんまりと挟まっていた。
それからの行動は早かった!
警備員さんに発見の連絡
明日高雄で合流する予定の同行者にも発見の連絡
宿泊先に2時頃チェックインの連絡
西原IC事務所でツケを払う
料金所スタッフさんに福岡お土産をお礼に渡す
那覇に帰る!!
途中のコンビニで買った北海道チーズ蒸しケーキとさんぴん茶の美味しいこと美味しいこと!忘れられない夕食となった。
★ESTINATE HOTEL★
日が変わり9月13日の午前1時30分過ぎに無事那覇到着。車を近くのコインパーキングに停め、相棒のボンネットをなでなでしてから宿泊先に向かう。
クラシカルな雰囲気のホテルに入り、ノートパソコンに向かっていた受付の方に声を掛け遅くなった事を詫びる。柔らかな笑顔とともに「ずっとここにいますから、いつでも大丈夫ですよ」との返答。それまでの緊張が一気に消えた優しいおもてなしだった。
部屋の鍵を受け取り3階へ上がる。古いホテルをリノベーションしているせいか所々に年代を感じるけど、こざっぱりしててちょっとした所にエスプリが効いてて心地良い。もっと早い時間にチェックインしたかったな。
お風呂からあがり、ベッドで眠れることに幸せを感じつつ、また泊りに来ようと思いながら午前4時に眠りにつく。明日、いや今日のお昼には高雄だ。
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