20240503 快晴

ツブラジイの花の匂いが強烈になってきた。
夜になると匂いがきつくなるのはなぜだろう。あと、湿度の高い日。

ポール・オースターが亡くなった。
これでオースターの新作が出ることはもうないのだなと思ってちょっと切なくなった。作家の死に接して、こんなことを思うのは初めて。
オースターの「内面からの報告書」を読んだとき、なんか自分と似てるというか、その感じ分かるなあと強く思ったのを覚えている。
77歳。まだ書けただろうが、病気は仕方がない。

宮藤官九郎のドラマ「季節のない街」にはまり、4話目など10回以上観ている。
荒川良々の酔いっぷりがよくて、同じシーンばかり何度も繰り返して観ている。
惜しむらくはセリフの聞き取りにくいところが何カ所もあることかな。気に入ったドラマのセリフは一字一句聞き漏らしたくないタイプなので、残念。

母の本。
「ことば事始め」(池内紀)
「少年時代」(安野光雅)
「寄り添って老後」(沢村貞子)

母は、老いについて語る本はそれほど好きではなさそうだが、自分と同世代の作家のもので、若い頃の記憶を共にできる本は好きみたいなので、そういう本を選ぶようにしている。沢村貞子は少し上だ。

千葉雅也が「センスの哲学」でカフカの「城」について触れていて、うちにあると思って本棚を見たが、なかった。
カフカの「城」はないんだね。と夫に言ったら買ってきた。
で、読み始めた。が、長いな。最後まで行けるかな。根気がなくなっているので。