「みんなで考える男性育休」サントリーグループ様向けにイベントを実施しました。
2021年4月21日に、サントリーグループの学びのプラットフォーム「TERAKOYA(寺子屋)」にて、「みんなで考える男性育休」をテーマにイベントを実施いたしました。
33名の事前申込があり、チャットでのコメントも活発にいただき、あっという間の1時間でした。
将来育休を取得する際に、パートナーにも育休を取得してほしいと考えているので、勉強のために参加しました!
と言ったコメントもあり、今後のためにご参加されているのもうれしかったです。
最初にデータを用いながら「男性育休のイマ」についてプレゼン、そのあと昨年2ヶ月の男性育休を取得した社員の方と、これから育休を取得したい社員の方、ダイバーシティを推進する人事の方も交えてクロストーク。
イベント中にいただきましたご参加者のコメントの一部を引用しながら、イベントをレポートしていきます。
男性育休のイマ
前回実施したイベントでも話があったのですが、男女格差を分析した「ジェンダーギャップ指数2021」では、日本は120位となっています。
共働き世帯が、専業主婦世帯を上回って30年となり、働く母親は増えているものの、家事育児時間の分担はこの20年でほぼ変わってなく、男性育休取得率は微増で7%に留まっています。
(厚生労働省が発表している「令和元年度雇用均等基本調査」より)
根本的な理由は、「男は仕事、女は家庭」という伝統的な性別役割分担の価値観がいまだに残っていることが挙げられます。
専業主婦世帯と共働き世帯1980年~2019年(JILPT)
総務省のデータより(2016年)
女性の社会進出と、男性の家庭進出はセットで考えることが大切ですが、ここのバランスが崩れているのが現状です。
夫の休日の家事・育児時間別にみた第2子以降の出生の状況を見ると、家事・育児時間が多くなるにつれて、第2子以降の出生率が上昇しています。
出典:少子化社会対策白書(内閣府)(https://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/whitepaper/measures/w-2019/r01webhonpen/html/b1_s1-1-5.html)
昨年は小泉進次郎大臣が育休を取得したことが話題となりましたが、企業における男性育休取得率は微増に留まっています。
一方で追い風もあります。
男性育休に前向きな企業が増えつつあります。「男性育休100%宣言」をする企業が100社に到達。
厚生労働省は、企業が従業員に対し、男性育休を周知し取得を促すよう義務付けすることを2022年4月から始めると示しました。
男性育休取得には、さまざまなメリットがあります。
ゲストを交えたクロストーク「みんなで考える男性育休」
ここからは、クロストーク。
このようなテーマで、話をしていきました。
やっぱり、周りの目・・・
育休取得経験者の社員の方からは、リアルなご意見が。
「最初は周りの目が気になった。まずは上司に理解してもらうことが大切。
妻が妊娠したタイミングから、早めに育休について上司とコミュニケーションしていたのが良かったと思う。」
「男性だから」「女性だから」という無意識のバイアスはどうしてもある。メンバーから育休を相談されたときに、上司がどのようにコミュニケーションするのが良いのか?
ここについては、介護の両立、ダイバーシティなど多様な部下をマネージメントをする管理職のための研修を実施されているそうです。
パートナーの期待って?
パートナー(妻)側の視点から、コメントがありました。
「無意識のバイアスが自分の中にもあった。スタートラインから、夫と妻がいっしょに家事育児を協力できるのが大切。」
「ひとりになれる時間が欲しい。個人的には産後ボロボロの時に美容室・歯医者・マッサージ・cafe・映画館に行きたかった。」
こうしとけばよかった
「2ヶ月育休を取得したけど、もっと取得しておけば良かった。妻が妊娠した時に上司に報告したが、そもそも「僕は妻が妊娠したら育休とります!」など前もって根回ししておいたら、もっとスムーズだったとも思う。」
育休期間については、「1週間だと、仕事モードが抜けきれず、家事育児に入り込めないよね。」とか、「最低1ヶ月は取得して欲しい」という参加者の声もありました。
なにが変わった?
育休取得の経験者からのコメント。
「家事育児への心理的ハードルがなくなり、復職後も当たり前に妻と協力しながらやっている」
「属人化していた業務を見直しできた。」
会社全体、チーム全体として属人化を見直しできるチャンスにもなるようです。
覚悟と心得とは?
パートナー視点からのコメント。
「よく聞く話として「寝かしつけは私じゃないと...」「夫に任せられない...」母親側が任せられない問題がある。でも、私の場合は育休明けに出張に行って、子どもと物理的に離れるきっかけができた。思い切って、任せてみるのが大切だと思う。」
「私は家事を ルンバ、全自動洗濯乾燥機、ホットクックで任せてます!家事を任せる!!!」
「家事はお金で解決!」
パートナーとの役割分担だけではなく、家電や、アウトソースといったお話もでました。
育休取得者の経験からは、
「テレワーク中に、赤ちゃんを画面で見せて、”みんなの子ども”感をだすのも大切」
このお話には思わずほっこりいたしました。
こうやって色んな立場の視点で、リアルなお悩みや経験を話しあいながら、いっしょに考えていく時間が大切だなと改めて感じました。
ありがとうございました。
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