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『マンガ×AI展』にはサクッと味わえる未来があった

ちょっと気になってた「マンガ×AI展」行ってきました。昨年からのイベントだったしすでに終わってるかもと思いながらも公式サイトに終了日がなかったので突撃するしかない!

体験期間 2023年12月6日(水)~

https://metoa.jp/event/ai_manga_exhibition/index.html

浜松町駅から歩いて東急プラザ銀座に入る。入る場所次第で「あれ?終わっちゃった?」ってくらい見つからないかと思ったけど、ちゃんと開催されてました。迷ったらインフォメーションセンターの人に聞けば親切に教えてくれます。

公式サイトの写真のように1区画のみなので30分と言わず人によっては15分くらいでサクっとみられる感じ。入場料も無料ですし。

入ってすぐの独特な色合いのライトからクオリティの高さがうかがえる。

「どう読む?」どういう意味だろう

ライトで壁に映し出されるマンガ。プロジェクションマッピングなのかとかわからないけど、この立体感と言い雰囲気が良い。

2次元なのか3次元なのかあいまいな境界線

足跡マークがあるので立ちましょう。

この立つ場所マークもライトなんだけど、すごくハッキリしてるよね

何もないところに新たな1コマが出てくる

右下のカメラ?がセンサーになってるみたい

始まったかな、スタンバイモード。

センサーが反応しなくても入り口の受付の人が親切にすぐ見に来てくれる

上の立体的なマンガの方が1作品目。残りの2作品をモノガタリラボと三菱電機が制作しているようです。そうするとカメラやセンサーなどは危機は三菱電機がやってますってこと?すごいですね。

ちはやふるを書いてるところなんですね

マンガは3つ。1つ目は最初のセンサーを楽しみながらのもの、他の2つは同じようにセンサーを使うけど、そのままページめくりができる感じ。所定の位置に立って、リアルに手で大きい画面のページをめくるもの。画面というか壁に映し出されたもの。

  • 幻燈モラリティ

  • アイするということ

  • この星、空の下で

短い話だけどネタバレにならないように、感じたことをメモしておきます。
あと会場限定でこれらのマンガはスマホでも見られますよってQRコードが置いてあった。大画面で疲れる人はスマホで読みましょう。

セマンティックウェブという機械が理解できるようにメタデータやアノテーションを通して意味づけをするという構想があるけど、それをさらに進めた1例として現実の物にや状況にタグ付けをすることについての話をかなりリアルに扱ったものでなかなか興味深い話。セマンティックウェブはあくまでもWebが対象だったけど、実生活にもいろいろな機会が入ってきているし、東京ゲームダンジョンの方に行ったときは東京都立産業貿易センターの建物内を警備ロボが巡回してたし、誰かの家では掃除機が勝手に動き回っているだろうし、もう未来はそこにある。

善悪という極端なものではなくても、不要という意味だったり、怪しいという意味だったり、そもそも人によってかなりイメージが変わってきそうなものを対象にしているのも上手だなって思う。

パートナーは人、というのは当たり前のことなのか、人だけなのか。存在感や必要性、そのものの存在価値、人によっての価値。大切な物、価値は人によって違い、その意味は真逆のものになることもあったり。

AIなど新技術が発展して世の中に溶け込むまでに違和感や反発があって、それを避けるだけじゃなく、誰もが納得感を持って生活ができるよう、価値観の棚卸が必要になって、そのうえで新たな技術などの位置づけを決めて行く。マンガという手法でその一歩先の未来を見せてくれる良い機会だと思う。うん、かなり妄想が広がるイベントだこれ。

出口のところにある、気になったマンガのコマにコメントを貼っておこうってコーナーも興味深い。他の人がどう考えているのか知れるし、そもそもコメントをつけることは作品から見れば二次情報であって、それはアノテーションを付ける行為(またはそれにつながる行為)になっているということに果たして気づいているだろうか。配信されている動画ではタグがつけられたり、Steamのゲームでもタグがつけられる。セマンティックウェブでは誰が膨大な情報に意味づけ(タグづけ)をするのかという当たり前の課題があったけど、メディアによっては喜んでみんなつけてくれていたりする現実。より多くの人に届くように、見つけてもらえるように、ハッシュタグという切り口で関連動画やゲームを見つけられるようにするために。

イベントは規模の大小やすごさ、何時間つぶせるかという見方もあるかもしれない。だけどこういう時代の転換を味わえたり、未来を感じられたり、まだ見ぬものへの得も言われぬ不安感を味わったり、そういった気持ちを動かすものは、見ると知的好奇心を満たしたりって意味で面白いですね。

何月何日までやっているかわかりませんが、イベントスペースは夜は19:00まで空いているみたい。このイベントは2階だけど、3階の方でもVRなどのイベントスペースもあったので、興味のある人はあっちもこっちも行ってみると良いと思います。未来の可能性と懸念や違和感を味わいに行きましょう。

そういえば最近読んだマンガで「アイとアイザワ」という話が面白かった。瞬時に見たものすべてを記憶できるカメラアイを持った主人公アイと人工知能のアイザワの物語。2巻あってあっという間に突っ走るように読み終わってしまう感じ。はじめの方でのアイとアイザワの取った真似のできないコミュニケーション方法から驚きだった。英語タイトルは「AI IN THE AI」というのも興味深い。一言でAIと言っても色々なものがあるし、興味が出たらこちらもどうぞ。



それじゃ、またねーノシ


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